マナーうんちく話2106《ためして「春が喜多クイズ」》。

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:歳時記のマナー

春が喜多クイズ

コロナもどうにか下火になり、「マンボウ」も21日をもって全国的に解除になり、何かと浮きめいてきた感があります。
感染拡大防止に心がけつつ、日本の美しい春を謳歌したいものですね。

先日開催した【和気生涯楽習大学春講座】「つい誰かに教えたくなる!旧暦が奏でる暮らしの歳時記《春編》」で実施したクイズです。挑戦してみて下さい。
答えと解説は次回に回します。


1,喜びを運ぶ「春告げ草」と呼ばれる植物は?
・福寿草   ・節分草   ・サクラソウ   ・梅   ・桜


2,春の陽気に誘われて、つい口ずさんでみたくなる歌があります。
有名な滝廉太郎作曲の歌です。曲名を当てて下さい。
『春のうららの隅田川 のぼりくだりの船人は かいのしずくも 花と散る
眺めをなにに たとふべき』
・春            ・隅田川           ・花


3,日本ではおなじみの「松竹梅」という言葉がありますが、この意味で適切でないものを選んでください。
・もとは日本の伝統芸術である「盆栽」で人気の高いベスト3だったのが、鶴亀と相性がいいので、江戸時代になって、縁起がいいものの代表格になった。
・もとは中国の精錬・潔白・貞操を表す「歳寒三友」のことばであったのが、日本では吉祥のシンボルになった。
・江戸時代の寿司屋で客が注文しやすいような名前を付けて販売していたようだが、松竹梅には序列はない。


4,令和4年3月18日は「彼岸入り」です。そこで「お布施」の問題です。
お布施について適切と思うものを一つ選んでください。
・お布施は不祝儀袋に現金を入れて渡す。
・お布施は蝶結びの紅白の水引、熨斗なしの祝儀袋に入れて渡す。
・お布施は蝶結びの紅白の水引、熨斗付きの祝儀袋に入れて渡す。
・お布施は奉書紙で包むか、白の無地の封筒に入れて渡す。
・お布施の表書きは薄墨で上にお布施、下側に名前を書いて渡す。


5,桜が楽しみの頃になりましたが、日本には《桜前線》という美しい言葉があります。桜前線の記述で不適切なものを選んでください。
・戦後、落ち込んだ日本人に希望と勇気を与えるために気象庁が、世界でも前例がない「桜前線」「紅葉前線」を気象用語として採用した。
・主に日本各地のソメイヨシノの開花予想日を結んだもので、天気図の前線に似ているから「桜前線」と名付けられた。
・3月中旬から九州や四国南部から北上し、5月上旬に北海道に至るとされている。


6,桜が終われば牡丹や芍薬が春の終わりを華々しく飾ってくれます。
ところで日本人女性の美しさは良く花に例えられてきましたが、「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は〇〇の花」という諺があります。○○に該当する花は
・百合  ・すみれ  ・バラ  ・桃  ・梅


7,八十八夜は末広がりで大変縁起がいい日で、この日に摘んだお茶は不老長寿に効くといわれますが、いい事ばかりではありません。突然霜が降りることがあります。「八十八夜の○○霜」といわれます。○○に該当する言葉は
・別れ     ・忘れ     ・送り     ・帰り


8,日本には美しい季節の言葉がたくさんあります。春から初夏にかけての「候」の言葉の意味で、不適切なものを一つ選んでください。
・桜餅⇒桜の香りを楽しみながら、しみじみと春を感じる洋菓子ですが、食べる時には丁寧に葉っぱをとって、細かくたたみ、黒文字で縦に切り、以後左から一口サイズの大きさに切り分けて食べるのが、正式な作法である。

・春雷⇒春の訪れを告げる雷で、一つ二つでなって鳴りやむのが特徴。
恵みの雨を降らせる兆しとして歓迎された。

・春眠暁を覚えず⇒次第に夜明けが早くなり、いつの間にか朝が訪れる。
つくづく春だなーと感じるという意味。

・五風十雨⇒5日に一度風が吹き、10日に一度雨が降るようになり、天候が安定してくるので、、世の中が平穏無事という意味で使用される。

9,春は何かと喜びの行事が多いですが、結婚式の記述で間違っているものを一つ選んでください。

・雛飾りは平安貴族の婚礼を小さな人形などで表現したものである。

・雛飾りに登場する3人官女の真ん中は、お歯黒と呼ばれ、花嫁の身の回りのお世話をする係である。

・雛祭りに欠かせないのが「潮汁」ですが、ハマグリの一つの貝に身を二つ並べ、身は食べないのが正式なマナーといわれている。

・結婚式の祝儀袋は、紅白の結びきりの祝儀袋で熨斗を付けるのがいい。

・結婚式にはいろいろなスタイルがあるが、日本でも西洋でも必ず花婿の右に花嫁が位置する。


10,春に登場する二十四節気の記述で適切でないものを一つ選んでください。

・「立春」は春が産声を上げる時ですが、一年の始まりの時でもあります。年賀状の賀詞に「迎春」「新春」などの言葉が使用されるのはその名残である。

・「雨水」は今までの雪が雨に変わる日で、田畑を潤すので縁起がいい日とされ、このころに雛飾りを行うと娘が良縁に恵まれるという言い伝えがあった。

・「啓蟄」は春の陽気に誘われ、虫たちが冬眠から覚め、地上に出る頃ですが、この虫にはマムシや蜥蜴や蛙も含まれる。

・「春分」は昼の長さと夜の長さが同じで、太陽が真西から昇り、「西方浄土」にもっともちかくなるので、家族そろって墓参りをするといい。

・「清明」は万物が清らかでいきいきとする「清浄明潔」の意味である。
このころになると、地域差はあるものの桜が満開になり、燕が南の国からやってくる。

・「穀雨」は百穀を潤す雨のことで、春の最後の二十四節気である。
これを過ぎると「立夏」で、暦の上では夏になる。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

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