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平松幹夫

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コラム

マナーうんちく話1933《日本人と桜と和の心。「花見」がだめなら「桜人」に》

2020年3月22日

テーマ:歳時記のマナー

コラムカテゴリ:くらし

早くも桜の開花便りが聞こえてまいりましたが、花咲く春の主役といえば何といっても桜でしょう。
桜は日本の国花であり、今なお日本人にとって特別な花です。

それを物語るように、春先になると桜情報が寄せられ、「つぼみ」「つぼみ膨らむ」「開花宣言」「三部咲き」「五部咲き」「満開」「散りはじめ」などと、何段階にも分けて桜の様子が刻々と伝えられます。

開花予報から開花宣言、さらに葉桜に至るまで、同じ花がここまで詳細に情報発信されることは世界にも例がなく、恐らく日本の桜だけでしょう。

また日本以外で、「桜前線」や「紅葉前線」といった美しい季節の言葉を有する国もないと思います。

ちなみに遠い昔の話ですが、私たちの学生の頃、大学の合格通知の一つの方法に合格なら「桜咲く」、不合格の場合は「桜散る」といった内容の電報がありました。

今のようにインターネットがない時代、入試の時は会場に出向いても、合格発表を交通費や時間をかけて確かめに行くのは大変です。だから合否を電報で知らせるサービスがあったわけで、それぞれの大学が個性的な表現をしています。桜のほかに梅やお茶やアカシア、さらに地名や雪などの言葉も記憶にあります。

そして入学式も入社式も稲作のスタートも、桜の季節というのも日本人らしい発想ですね。

稲作を中心とした農耕文化で栄えた日本の暦は、殆どが稲作を基準に考えられていますが、桜の開花は春の農作業の先駆けにもなったわけです。

桜が咲いたら村人たちは神様の大好きな酒やご馳走を持ち寄り、山の神様とともに桜を愛でながら宴会を開きます。

これが現在の花見の起源ですが、山の神様とともに桜を愛でたら、山の神様にふもとに降りて頂きます。「山の神」から「田の神」になっていただき、これから始まる田植えの無事と秋の収穫を祈願するためです。
桜も稲作との関連が大変深いわけですね。

花見に込められた和の心から、日本の色々なしきたりが生まれ、それが長い月日とともに暮らしの中に根付き、日本独特の美しい文化になったのでしょう。

豊かな自然の恵みをみんなで分かち合い、常に感謝の心を絶やすことなく和の心を育んできた日本人は、本当に素晴らしいと思います。
毎年気象庁の職員が誇らしげに桜の開花宣言をするのも理解できそうですね。

そして現代人は昼の桜ばかりでなく夜桜も楽しむようになりました。
いずれも風情があり大好きですが、ついはしゃぎすぎ大酒を飲んでしまうのも先人から受け継いだDNAでしょうか。

ところで毎年この時期になると、各地の桜の名所の花見の様子がニュースになりますが、現在花見といえば、ご馳走に酒が伴った桜を囲んでの宴会をさします。

その折のマナーも問いただされていますが、今年はこのような花見が多くの地域で自粛になっており、春の風物詩に変化が起きているのはご承知のとおりです。
毎年恒例の行事が中止になれば寂しい気もしますが仕方ありません。

でも桜は華麗な花を咲かせてくれています。

大勢で宴会をするのではなく、単独で桜を愛でてはいかがでしょうか。
色々な桜の名所を訪ね、桜を愛でる人のことを「桜人」と表現しますが、これなら安心して楽しむことが可能です。

私は田舎に住んでいますが、日本にはどこにでも、その地域ならではの桜の穴場的スポットがあります。そこに魔法瓶に熱燗を入れ桜見物に1人で出かけます。
「紅葉狩り」という言葉はよく知られていますが、いわゆる「桜狩り」です。

また桜が満開になる頃には、鶯の声も元気を増してきます。

熱燗と共にしみじみと桜を愛で、鶯の声を聞きながら、風流を味わう至極のひと時を過ごすのは、感性豊かな日本人の、この時期ならではの楽しみではないでしょうか。

この記事を書いたプロ

平松幹夫

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平松幹夫(人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾)

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