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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話1776《日本人の日常生活やマナーに多大な影響を与えた「陰陽五行説」②》

2018年12月22日

テーマ:冠婚葬祭のマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

コラムキーワード: 東洋医学

陰陽説は全てのものは「陰」と「陽」で成立するという考えですが、5行説は全てのものは5つの要素で成り立っているという考えです。

では5つの要素とは何でしょう?
大昔のことですから現在のような化学式ではなく、「木」「火」「土」「金」「水」です。

ちなみに「5行」の「行」は「運行」という意味です。

なにが運行するのかといえば、上記の木、火、土、金、水5つの惑星で、とても神秘的で、いろいろな事象と密接なかかわりがあると考えられていたようです。
そしてそれぞれ特徴を持っています。

たとえば「木」は色でいえば青、季節は春、方向は東という具合です。
「火」は赤、夏、南。
「土」は黄色、土用、中央。
「金」は白色、秋、西。
「水」は黒、冬、北。

そしてこれが「陰陽説」とコラボレーションして「陰陽五行説」として昔の日本人の思想のもとになったわけで、現代人の生活にも今なお大きな影響を与え続けています。

さらに明治の初めまでの日本の暦は「旧暦」ですが、この暦はまさに陰陽五行説に基づいて作られたようで、今でも陰陽五行説の理屈を理解しておけば豊かな生活が送れそうです。

ちなみに陰陽道(おんみょうどう・いんようどう・おんようどう)は陰陽五行説に基づき、さらに天文や暦数などの知識などを加味して吉凶などを占う方術で、平安時代には政治にも大きな影響を与えていたようです。

外出するにもその方向は禁忌になるとかで、今でも占いを信じる人も珍しくありません。

このように陰陽五行説と日常生活との関係は食べ物、名前、節句、水引さらに東洋医学まで本当に複雑多様になりそうです。

ただそれぞれの事象が有するエネルギーのバランスをよくするという考え方は大変シンプルですが、AI全盛に現代生活でもその重要性は指摘されているので知識として身に付けるのもいいことだと思います。

例えばバランスの取れた栄養を取ることは、健康を維持するうえでも大変大切だといわれています。

11月22日は冬至で「かぼちゃ(南京)」を食べる日とされていますが、野菜が少なくなる冬場にビタミンを補強して、バランスをとる先人の考えには敬服します。
ちなみにかぼちゃは夏野菜の中でも保存がきくので今時期でも食べられます。

加えて「ユズ湯」につかる日でもありますが、柚子を「融通」に掛け合わせて融通の利く人間になるよう諭しています。

「融通が利くということ」は、精神的にもバランスがとれているということではないでしょうか・・・。

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