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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話1714《少子化対策に多大な影響を及ぼす「家庭内の人間関係」》

2018年8月18日

テーマ:人間関係を良好にするマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

昔の家庭はとにかく貧しかった記憶があります。
戦争に負けたのだから仕方ないといえばそうですが、日本の家庭は戦前も決して裕福ではなかったようです。

しかし貧しくてもどこの家庭も子供がたくさんいました。
そして「貧乏人の子沢山」という言葉もありました。

貧しい人は外に出て遊ぶこともなく、また油を買う金がないので早くから床にはいるようになり、子どもができやすいという意味で使用されてきたようです。

そして半世紀以上経過した現在の日本は裕福になり、便利になり、平均寿命も延びました。
とてもいいことですが、高齢化が進行し「超高齢社会」になったということです。加えて世界屈指の少子国に陥っています。

昔は子どももお母さんも協力し合って家事にいそしみ、共に汗を流すことで小どもは家事の技術を身に付けたり、生活の知恵を身に付けたりしました。

何よりも、そういったプロセスの中で、親子の人間関係が育まれていったと思います。

昔は貧しいながらも家庭には温かさが漂い、《団らん》があったということです。
そのだんらんを醸し出すのはもちろん父母です。
つまり、お父さんとお母さんに思いやりがあるわけです。

そういった家庭環境で育った子は、自然にコミュニケーション能力を身に付け、思いやりや感謝の気持ちが生まれるわけで、今のように陰湿ないじめに走るようなことがなかった気がします。

お父さんもお母さんも気兼ねなく会話が進み、家庭に温かさが漂うようになれば、子どもも言いたいことが言えるようになり、またお父さんもお母さんも、それに耳を傾けるゆとりが生まれます。
ここがいいところです。

昔は貧しいけど、家庭内の人間関係は良好であったといえるのではないでしょうか?

その点、今は裕福で便利になったものの、家庭内には何となく冷たさが漂い、大人も子どももぎくしゃくしてきた感があります。
精神的な意味での家庭崩壊といった現象が、珍しくなくなったということです。

そうなると子どもの人格形成がゆがめられて、信頼関係もうせてきます。
従って親子間のみならず、外でも人間関係を築けなくなります。

私は様々な研修会でこのような人を多く見てきましたので、成長盛りの子どもにとっての家庭環境の大切さを痛感しています。

ホテルで結婚式の仕事に長年携わってきましたが、披露宴の祝辞で「二人三脚」という言葉を大変よく耳にしました。

育児にしても、家事にしても二人三脚はとても大切です。
これがあると家庭内には温かさや明るさが漂い、親も子も自然に笑顔になれます。

《笑う門には福来る》という言葉がありますが、人間関係が良くなるから福に恵まれるわけです。
ちなみに「門」は「家庭」の意味です。

働き方改革が問われる中、夫婦共働きも多いと思いますが、二人三脚をいかに維持するかです。

そのためには二人で話し合う時間をいつ、どれくらいとるかでしょう。
なにはともあれ、夫婦の良好な関係を維持するかを優先してくださいね。

家庭にとって夫婦の人間関係は最重要課題です。
家庭を大切にする風潮は盛り上がっていますが、絵に描いた餅ではいけません。
互いに思いやりを発揮する努力が必要不可欠でしょう。

今、国を挙げて少子化対策がなされていますが、家庭における団らん作りを唱える人はあまりいません。仏作って魂入れずになりませんように・・・。

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