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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

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コラム

マナーうんちく話1351《これくらいは知っておきたい「七五三」のこと》

2016年11月8日

テーマ:歳時記のマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

日本には沢山の年中行事が有りますが、子どもの成長を祝う行事も半端ではありません。昔も今も、子どもは家庭や地域や社会の宝で大切に育んできたのでしょうね。

11月15日は「七五三」ですが、子どもが健やかに成長するのを祈る様々な行事がコラボレーションしたものです。

クリスマス、バレンタインデー、ハロウィン、母の日、父の日、子どもの日等と同じように、同じ年中行事でも売り上げに大きく貢献するので、年々派手になっているようですね。

七五三は、もともとは公家や武家での間で行われていましたが、一般にも浸透した行事です。

生まれた時を1歳として、その後正月を迎えるごとに1歳加算される「数え年」で行われていましたが、最近では満年齢でも祝うようになり、男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳が対象になります。

11月15日に近所の氏神様に参拝しますが、15日をはさんだ土曜日や日曜日も多くなってきました。勿論親の都合もありますし・・・。

現在の日本の子どもは、恐らく世界中でも最も恵まれていると思いますが、昔は貧しく、医学も発達していなかったので死亡率が極端に高く、概ね7歳頃になるまで、子どもが一人前に成長できるか否か解らなかったわけです。

神のみ知るということで「子どもは神の子」だったわけです。
だから3歳、5歳、7歳と節目まで子どもが育ったことをみんなで祝い、今後も健やかに育つよう神様にお願いするのが七五三の行事です。

ではなぜ11月15日か?と言えば、陰陽道ではこの日が、鬼がいない吉日で、お宮参りする日になっていたからだそうです。

鬼宿日(きしゅくび)、つまり鬼が出ない日で縁起がいいとされる日だったからという説と、旧暦の11月15日に収穫と子どもの成長を感謝してお祝いしたからという説などが有ります。

衣装は和洋お好みになっていますが、決まりは有りません。
ただ「晴れの日」ですからそれに相応しい装いがお勧めです。
子どもに正装させれば親も正装して、親子の装いの格を合わせることが大切です。

神社でお祓いを受け祝詞をあげていただく場合、祝儀袋の表書きは「初穂料」でいいでしょう。

参拝のみでももちろん構いません。
御宮の前で一礼し、参道は端を通ります。

手水舎で手と口を清め、拝殿の前でお賽銭を収めます。
鈴を鳴らしたら2礼2拍手1礼です。
住所氏名を述べてから、感謝の言葉に続きお願い事をされたらいいと思います。

また七五三は内内の祝いですから、親戚などが中心になります。
祖父母など親しい人を招いての食事もいいモノです。

祝い膳には「祝い箸」がお勧めです。
神様と共に食卓を囲むわけですから、感謝の気持ちを添えて、姿勢を正して、楽しい雰囲気の中にも、美しく食べることを心掛けて下さい。

七五三に付き物の「千歳飴」は、江戸時代に浅草の商人が考案して「千歳」という縁起の良い名前を付けて売り出したのが始まりとか・・・。

いつの時代も商魂たくましい人と、頭のいい人がいるものですね。
そういえば鰻の蒲焼も夏の閑散期の売り上げ対策として考案されたそうです。

これからお宮参りを予定されている人も多いと思います。
そこで次回は日本人なら是非知って頂きたい参拝の仕方のウンチクに触れておきます。

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