マナーうんちく話1294《正しく理解したい洋室と玄関の上座と下座》

平松幹夫

平松幹夫

テーマ:訪問ともてなしのマナー

前回は和室における上座と下座の概念に触れましたが、今回は洋室や玄関について触れてみます。

和室では例外なしに「床の間近く」が上座になりますが、洋室では「暖炉」、つまりマントルピース近くが上座になります。

但し暖炉が有るお宅は実際には大変少ないのが現状ですから、そのような場合は出入り口から遠い席が安全で落ち着くので上座になります。

入口から近い席は人の出入りが多く落ち着かないので下座になります。

ちなみに日本では左が上座になりますが国際社会では右になります。
日本は左上位、西洋式は右上位ですから何かと迷うことが有るかもしれませんね。例えばお雛様の飾り方も男雛が左になっているのも有れば右になっているのもあります。理屈を理解することが大切だと思います。
右になるか

また和室では座蒲団を一人一つずつ使用しますが、洋室では椅子になり1人用のいすも有れば二、三人で掛ける長椅子やソファもあります。

ソファはゆったりと掛けて下さいという意味で上座扱いになります。

ところで和室にせよ、洋室にせよ部屋に入るまでに玄関が有りますが、玄関にも上座と下座が有るのをご存知でしょうか?

今まで数えきれない位のマナー講座を開催しましたが、玄関にも上座と下座が有るのをご存知の方は非常に少ないようですね。

玄関では迎えて下さる人がいる方向が上座と心得て下さい。
加えて下駄箱のある側が下座になります。

手土産を持参して上がる際や、脱いだ靴を置く時には是非参考にして下さい。

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平松幹夫
専門家

平松幹夫(マナー講師)

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

「マルチマナー講師」と「生きがいづくりのプロ」という二本柱の講演で大活躍。「心の豊かさ」を理念に、実践に即応した講演・講座・コラムを通じ、感動・感激・喜びを提供。豊かでハッピーな人生に好転させます。

平松幹夫プロは山陽新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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