マナーうんちく話266≪食文化と世界三大食法≫
洋食はフランス料理やイタリア料理等が有名ですが、大きく分けて「フルコース」と一品料理の「アラカルト」があります。
フルコースの場合は、予めテーブルの上にカトラリーやグラス類がセットされますが、グラス類は右側にセットされます。
シャンパングラス、赤ワイングラス、白ワイングラス、ゴブレットグラス類が一般的です。
そして、飲み物を注いで頂く時、グラスは持ちません。
さらにグラスを持つ時は、ナイフやフォークはいったん皿の上において、右手で持つのが基本です。
「食べる」と「飲む」を明確に分けるということです。
様々なグラスの持ち方ですが、酒を美味しく飲むためにも持ち方は大切です。酒の温度を気にしながら持ち方に注意して下さい。
例えばワインやシャンパングラスはグラスの足の部分を持てばいいでしょう。
足が長いフルート型のシャンパングラス等は指を揃えて軽く足の部分を持つのがお勧めです。
またワイン等の場合には注ぐ順番があります。
最初にテイスティングが行われ、それが終わればゲスト、女性、男性、ホストの順に注がれます。
この際、グラスを持ち上げたり、グラスの足の部分に手を添えたりはしません。
テーブルの上に置いたままにして下さい。
食前に乾杯が行われる場合は、「一回一動作」です。
すなわち「起立する行為」と「グラスを持つ行為」を別にするということです。
グラスを持ったまま起立するのではなく、先に起立します。
そしてグラスを持って下さい。
この時には笑顔がお似合いです。
乾杯の時には音頭をとった人に目礼、さらに隣近所の人に会釈して頂いて下さい。グラスの高さは目の高さがお勧めです。
また、主だった席ではワインは、注ぎ合いはしないでくださいね。
ワインを注ぐのは係の人の仕事です。
特に女性が男性のグラスにワインを注ぐことは無作法になります。
宴席では、基本的には手酌では飲みません。
周囲の人に勧めたり勧められたりして下さい。
最後に酒が全く飲めない人も、乾杯の時には皆と合わせます。
飲む真似だけで結構です。
乾杯が終わればソフトドリンクに切り替えればいいでしょう。
アルコールが飲めない人は、アルコールを飲む人と同じように雰囲気に溶け込むようにして下さい。とても大切なマナーです。