マナーうんちく話92≪優雅さが自慢!和の作法≫
【大切にしたい食事のスピードと歩調】
食事は皆揃って一斉に食べ始め、みんな揃って食べ終わるのが基本です。
だから食事を始める前には皆で「いただきます」、終われば「ごちそう様」を明るい声で発するのが理想だと思います。
こうすることが「絆作り」にも役に立ちます。
さらに「感謝の心」も目覚めます。
加えて、食事のスピードを他者に合わせることにより、「思いやりの心」が目覚めてきます。
人間力がアップするということです。
また全員で足並みをそろえて食事をすることにより、他者への配慮を意識した美しい食べ方が出来るようになります。
だから和食にせよ、洋食にせよテーブルマナーは、食べるスピードを大切にするわけです。
一人だけ早すぎても、遅過ぎても感心しません。
そのテーブルの主賓や高齢者に合わせればいいでしょう。
ちなみに箸やナプキンは上位者が先です。
洋食はレディーファーストの原則が働きます。
そして和食にせよ洋食にせよ、コース料理の場合は特に時間配分が大切です。
料金や食事会の目的等により若干異なりますが、フルコースの場合は概ね2時間が標準になります。
特に作り手は「温かい料理は温かいうちに、冷たい料理は冷たいうちに」を大切にして、一番おいしい温度で提供してくれるので、食べるスピードと他者との歩調に注意して下さい。
ある程度慣れることです。
さらに会席料理にせよ、フルコースにせよ、日本酒やシャンパンやワイン等の飲み物が付きます。
飲み物を楽しみながらの食事は特に時間配分が大切です。食事の前に内容をしっかり確認しておくことも大切です。