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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話1142《「フィンガーボール」の知識と美しいマナー》

2016年1月27日

テーマ:洋食のテーブルマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

洋食のレストランで、エビやカニ料理と共に「フィンガーボール」が供される場合が多々あります。

オマールエビや殻付きの甲殻類・牡蠣・骨付きのステーキ・さらにマスカットなどを食す際に使用します。

ステンレス製のものも有ればガラス・陶器製もありますが、食事中に食卓で手を洗うものがフィンガーボール(finger bowl)で、直径11㎝で高さは5㎝位の大きさが一般的です。

蟹料理等が供されて、手で食べたい時に、食べる前後に、そのボールの中に片手ずつ入れて洗います。

ポイントは片手ずつ入れて、概ね第二関節位まで洗えばいいでしょう。
その後、濡れた手をナプキンで拭いて下さい。

ナプキンは手と口を拭くものです。
従って、くれぐれも自分のハンカチを出すことなく、ナプキンを使用して下さいね。

洋食は基本的にはフォークやナイフで食べますが、手で食べた方が食べ易い料理の場合にフィンガーボールが用意されます。

つまりフィンガーボールが出たら、「この料理は手で食べてもいいですよ」と言う合図とですから、手で気楽に食べればいいでしょう。

但し、フィンガーボールが出たからといって、必ずしも手で食べなければいけないということではありません。

フォークやナイフでは食べ難いと判断されたら、フィンガーボールを利用して手で食べればいいでしょう。

日本の和食の「箸」は非常に長い歴史を有しますが、洋食でフォークやスプンが使用されるようになるのは17世紀から18世紀にかけてと言われています。

では、それまでのヨーロッパの食卓はどうであったかと言えば「手食」が中心です。だからフィンガーボールは、それまで頻繁に使用されていたと考えられています。

それが現在まで続いているわけですから、フィンガーボールは洋食の中では、長い歴史を有する数少ない食卓の道具だと言われています。
古代エジプトの時代まで遡る説もあります。

私がホテルの洋食のレストランで働いていた時にも、フィンガーボールは色々な場面で使用していました。

今のような厳寒期には「ぬるま湯」を入れたり、夏にはハーブやレモンスライスを浮かべたりしていました。

お客様に対する配慮ですが、加えて一言添えてサービスしていましたが、洋食のグラスやカトラリーは使用目的や使用方法が解らないものもあります。

ちなみに、「カトラリー(cutlery)」は食卓用のナイフ・フォーク・スプンなどの総称ですが、食卓の雰囲気を盛り上げ、食事をより楽しませてくれるアイテムで様々なスタイルがあります。

フランス料理が誇る絢爛豪華さにグラス類と共に花を添えてくれます。
珍しいカトラリーやグラス類が出てきたら、ぜひそれも楽しんでほしいものです。

フランス料理は「楽しく」が一番ですが、同時に他者への配慮もとても大切です。次回はフィンガーボールに秘められたマナーの真髄に触れてみます。

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