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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

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コラム

マナーうんちく話1136《飽食の今、思い起こしたい「20日正月」「骨正月」》

2016年1月20日

テーマ:歳時記のマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

コラムキーワード: テーブルマナー

暖冬が嘘のように厳しい寒さが続いていますが、暦の上では一年で最も寒い時期です。

それにしても勢力の強い冬将軍が一気にやってきた感じですね。
私もあわてて車のタイヤを交換しましたが、改めて「油断大敵」と言う言葉を思い知らされました。

今から約200年前、連戦連勝のナポレオンがシベリアを責めるに当たり、あまりの寒さに退却を余儀なくされました。
その厳しい寒さを擬人化し、「冬将軍」の称号を与えたのが名前の由来だと言われておりますが、日本でも当分厳しい寒さが続きそうです。

ご自愛ください。

しかし雪の中では、「蕗の薹」が芽吹く頃です。
雪解けを待たずに、早々と顔を見せるので、梅と共に「春の使者」と呼ばれています。

厳しい冬の先には温かい春が待ち受けていると言うことです。

そして1月20日は「二十日正月」です。

1月15日の「小正月」と同様、暦から姿を消した言葉ですが、この日までに餅などの正月の料理を、余すことなく食べつくわけですね。

昔の人は食べ物を非常に大切にしたので、正月料理で残った魚や鶏の骨まで全て平らげるので別名「骨正月」ともいわれます。

食料自給率は先進国中最下位の39%しかないのに、世界一「飽食の国」といわれ、世界で最も多くの食べ残し、つまり「食品廃棄物」を排出する日本人にとって、是非思い起こして頂きたい言葉です。

只今地球上には90を超える国や地域と、約72億人が生活していますが、その半数は貧しい暮らしをしていると言われています。

食べ物、飲み物に不自由し恒常的栄養失調に陥っている人も半端な数ではありません。

飢餓が原因で命を落としている人も珍しくありません。

そのような現状下で、日本人が廃棄する食料品で、どれくらい多くの人が救われるのか?

今回も食品に関する問題が報道されていますが、考えさせられることが多いですね・・・。

文化、食文化、気候風土、国民性、法律、宗教等が異なるので大変難しいと思いますが、日本で余った食料品を困っている人に届くようにする研究がさらに進むと良いですね。

先進国であり、世界の多くの国から慕われ、世界一「飽食の国」「美食の国」である日本は、世界の飢餓を共有することが大切だと思うわけですが、如何でしょうか?

私のテーブルマナー講座は何時もこのようなお話しで、最終的には「美しい食べ方」、つまり食べ物への配慮、楽しい食べ方、賢い食べ方につきます。

参加者にとって、耳が痛いことが多いようですが、皆さん共感して、早速できることから実行に移される方が殆どで、毎回リピートが多いのが特徴です。

特に最近は子育て中のお母さん方からの講演依頼が増え、教職員を交えてお聞きいただくケースが多くなり、話し手としては嬉しい限りです。

子育てで本当に忙しい中、90分から120分位の時間をお取りいただき、真剣にお聞きいただいておりますが、ご本人も、その子どもさんもお役に立つことが満載されています。お気軽にご相談下さい。

繰り返しになりますが「生きることは食べること」ですから、美しい食べ方は身も心も美しい生き方に直結します。「骨正月」はその意味において、大変美しい言葉で後世に伝えたい言葉でもあります。

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