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コラム
マナーうんちく話1088《長寿と人間関係》
2015年11月17日
今や世界一になった日本人の平均寿命。
その長い人生は「人間関係に始まり、人間関係で終わる」のではないでしょうか?
平均寿命を始め、物の豊かさ、四季の豊かさ、利便性、教育・文化水準の高さ、治安の良さ等に恵まれている日本人が、幸福でない理由の一つに「人間関係」があるのではと痛感しています。
いくら教養があり、金があり、地位が高くても、周囲との折り合いが悪ければ心豊かな生活は成り立たなくなります。
なぜなら、生きることの面白さはなんだかんだと言っても豊かな人間関係の中にあるからです。
仕事もプライベートも、人間関係なしでは成立しません。
だから人間関係を円滑にする「日常生活のマナー」があり、「ビジネスマナー」があるわけです。
けがや病気で治療中の人は別として、元気な人が、誰とも口を利かないで何日もつか?
確かに人付き合いが苦手な人も少なくありません。
現在、中高年齢者の再就職支援にも関わっていますが、人と接するのが苦手な人が多すぎる気がしてなりません。
以前ひどい目にあって人が信じられなくなった人もいるでしょう。
もともと人間嫌いになっている人もいます。
また、人間関係の悩みでストレスが蓄積している人は数えきれません。
日本が「ストレス大国」と言われる所以です。
しかし、社会生活を営んでいる以上、一人でも多くの人と「良好な人間関係を築きたい」と言う願望は多くの人に存在していると思います。
自然に与えられるものではないので、それなりの努力が必要です。
無駄な事はしたくない。
嫌いな人と付き合いたくない。
何事にも不必要に関わりたくない。
これらは一理あるかもしれませんが、ほんの少しでもいいから、主体的に自分の考えを変えてみるのもいいかもしれません。
自分の殻に閉じこもるのではなく、少し前向きになってみるのもお勧めです
例えば人に会った時、挨拶をされたらするのではなく、自分から仕掛けて行く。
地味な服装から明るいファッションを取り入れてみる。
笑顔を出す。
食べ方を変えてみる等など・・・。
加えて、人を大切にする心、謙虚さ、人生に対する誠実さ、当たり前の考えを持ち、自分らしさを大切にすること。
そして、人の話を真摯な態度で聞くことに徹する。
間違っても、ああ言えば、こう言い返すのではなく、相手の目を見て、優しい態度で聞くことをお勧めします。
つまり相手に寄り添うことです。
生意気、人を小ばかにする、うそつき、人の話を聞かない、意欲があるのに無口、私利私欲に走る、自分本位、嫌な事は人任せにする等が自分自身にあるか?否か?を考えてみるのも大切です。
人を見る目が変わり、世の中が明るく見えるようになってくるかも・・・。
煩わしい人間関係を避けて通れば楽しいかもしれませんが、煩わしさや苦しさを味わうことにより、思いやりの心やコミュニケーション能力は育まれます。
世はまさに国際化時代です。
自分の殻に不必要に閉じこもることなく、多様な人と積極的に交わっていく生き方も相応しいと思うのですが・・・。
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