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平松幹夫

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平松幹夫(ひらまつみきお) / マナー講師

人づくり・まちづくり・未来づくりプロジェクト ハッピーライフ創造塾

コラム

マナーうんちく話369≪男と女の位置と順序≫

2012年10月26日

テーマ:人間関係を良好にするマナー

コラムカテゴリ:スクール・習い事

異性と共に行動する時、どちらに位置したら良いか、あるいは順番をどうしたら良いか?等で迷われた経験は有りませんか?

欧米諸国は、プライベートシーンとビジネスシーンでは違いがあるものの、自国の文化を大切にする国ですから、比較的はっきりしています。

しかし、日本は明治以来、複合文化を築いていますので、時と場合によりかなり判断基準が異なります。

特に、室内においての座る位置は、西洋と日本ではかなり感覚が異なります。
日本では、室町時代以降「床の間」が普及したのに伴い、「上座」の概念が明確になりました。

上座と下座。
これは「上」と「下」の関係ですから、比較的誰でもわかり易いのですが、問題は「右」と「左」の関係です。

日本では平安時代から、左が上位で右が下位でした。
左大臣と右大臣では、左大臣が格上で有ったのは御承知の通りで、お雛様の飾り方もこの原則に従っていましたが、明治になり、西洋の文化やマナーが入り、右と左の関係が逆になり、今では入り乱れているのが現状です。

また、江戸時代の武家階級では、夫婦の寝床の位置関係も決まっていたようです。例えば、夫婦の寝床は北枕で、夫は北側、妻は西側です。
町人でも、上流階級はこれに準じていたので、当時の男女の位置関係は相当厳格だったようです。

今の日本では、基本的には、プライベートではレディーファーストもしくは年長者優先、ビジネスでは上位者優先がお勧めです。

ただ、和室の場合は昔の「しきたり」をとても大事にしますから、男性優先がお勧めです。

さらに、夫婦で他家を訪問した場合もしかりです。
夫が先に玄関に上がり、妻は夫の履き物を揃えてから自分が上がり、上座には夫が先に座ります。

フレンチレストランに夫婦で行った時には、黒服(キャプテン)が席まで二人を案内してくれるので、黒服のすぐ後ろに位置するのは妻で、夫はその後に位置します。

そして先に妻が座り、その後から夫が座ります。
但し、黒服がいなかったら、夫が先に歩き、妻はその後になります。
席に着いたら、夫が椅子を引いて妻を先に座らせるのがマナーです。

また、歩道を夫婦で歩く時には、車道側は夫です。
勿論大きな荷物は夫が持ちます。
エスカレーターや階段は、上りの時は妻が先(前)で、下りは夫が先(前)です。

映画館などでは、既に映画が始まっていたら、先に入るのは夫です。
タクシーに乗る時には夫が先です。
恋人同士やビジネスシーンの時には、男性が「僕が先に乗りますね!」と言って、先に乗り、奥に寄ります。
特に女性がミニスカートの時には、このような気配りが大切です。

ビジネスの時は、ある程度割り切って振舞うことができますが、プライベートでは、レディーファーストを実行するのは勇気がいるかもしれません。

レディーファースト文化を築いた西洋の騎士達は、幼い時から、か弱い女性を守るために、かなりの訓練を積んでいますが日本では、まだまだ浸透していません。
男性も女性も、慣れることが一番です。

女性同伴の時、レディーファーストを堂々と実行できる男性はマナー美人です。
そして、男性がレディーファースト心を発揮したら、それを素早く察知して身をまかせ、「ありがとう」と言える女性もマナー美人です。


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