マナーうんちく話516≪袖触れ合うも多生の縁≫
「感じの良い人」の条件②「美しい姿勢」
ホテルに入社して初めて配属されたセクションがフレンチレストランでした。
そこは、欧米人のお客さんがとても多く、最初は戸惑うことが多々ありましたが、お陰で大切な事を沢山教えて頂きました。
「明るい挨拶」「笑顔」「ありがとうの言葉」等と、「美しい姿勢」です。
同じレストランで、日本人と欧米人が食事をしている風景で、最も違いが出るのが「姿勢」の在り方だと思います。
日本人は世界に誇るものを沢山持っていますが、概して「挨拶」「笑顔」「ありがとうの言葉」「アイラブユーの言葉」、そして「姿勢」は欧米人を見習った方がいいですね。
猫背スタイルで、頭を下に向けたまま黙々と食べる人と、背筋を伸ばして、笑顔で美味しそうに食べる人とでは、雲泥の差があります。
およそ「感じがいい人」は、姿勢が良い人が多いですね。
和室における礼儀・作法、和食・洋食のテーブルマナー等でも、一番大切なことは「姿勢」ですが、最近、姿勢に自信がない人が多いような気がします。
また、日常生活のすべての基本になるものが、「立ち居振る舞い」ですが、「立ち居振る舞い」といえば、なんとなく堅苦しい感じを受けますが、その基本は、美しい姿勢を保つことです。
また「姿勢を正す」というと、背筋を伸ばすことに気が集中しがちですが、立っている時には重心を腰に置くことが大切です。
座っている時には、立っている状態と同じく、腰から上をまっすぐに伸ばすことです。
美しい姿勢に基づいた立ち居振る舞いは、とても感じがいいものです。
例えば、背筋・首筋を曲げることなく美しいお辞儀ができる人は、これだけで大きな武器になります。
また、処理の仕方が上手な事や、手際が良いことを「要領が良い」と言いますが、「要」は人間の腰で、「領」は人間の首のことを指します。
いずれも人間の身体で最も大切な部分ですが、腰から首までがキチンと整っていると言うことですね。
今、国際化の進展で英語能力が問われていますが、いくら英語が堪能でも、外国人と握手をする時に、手を握ったまま、何回も何回も、ぺこぺこと頭を下げている人は、感じがいい人には思えません。
凛として胸を張り、姿勢を正し、相手の目を見て、堂々と挨拶できる人は感じがいいですね。
国際化に向い、外国人と交流するに当たっても、姿勢を正して接することは、外国人から好感をもたれるために、とても大切です。
その人の人柄を理解するには、ある程度時間をかけて、付き合う必要があります。しかし、全ての人と、時間をかけて付き合うことは不可能です。
お見合い・面接試験・交渉事等、その場限りが要求されるシーンも多々あります。その時の判断材料になるのが、感じいい人か否かです。
髪型・身だしなみ・会話等判断材料は幾つかありますが、姿勢がいい人は、全てに前向きで、すがすがしい気がしていい感じです。
「美しい姿勢」は、身も心も美しく保つとともに、健康にも良く「一生の財産」ですが、毎日の積み重ねです。
岡山マイベストプロにも、体幹を調えて美しい姿勢を導くプロが登録されていますので、参考にされては如何でしょうか。お勧めです。