あなたを将棋の駒に喩えると?
面接対策としての能力は、早めに磨きあげておきたいことがたくさんあります。まずは自己アピール力、EQ(感情知能)、SI(成功知能)が挙げられます。本当は多重知能(Multiple Intelligences)も重要ですが、授業ではあまり時間もありませんので、基本的に割愛しています。こういったインテリジェンスの獲得を意識した上で、合理的思考を獲得してもらいたいと考えて、授業を進めています。その土台の上に面接対策が乗ってきます。そうすると、難しい回答でも、言い方次第というところと、ある程度エビデンスに基づいた形で、「間違いのない回答」に持って行くことが可能になります。そうはいっても、とても回答することに困る問題もあります。
①「あなたは誰の影響を受けましたか?」
いきなり難問です。もちろん正解は個人の中にありますので、聞き手に伝わるように言わねばなりません。「○○さんです!」と勢いよく答えられても、「誰ですか?」で終わってしまいます。ということは、相手が知らない人を出してきて、その人がどんな人で、その人からどのような影響を受けたかを丁寧に答える必要があります。特に大切なのは、自己分析で、今の自分の特に内面が何でできているか、しかも、それは単体ではないはずですので、どのような複合体であるかを説明する必要があります。仏教でいうところの縁起です。
②「受験勉強で何を学びましたか?」
これまた難問です。英語です。心理学です、と言ったら、即アウトという感じがします。私たちが手がける受験勉強では、漠然とした学科の勉強だけだと、学んだとは言いません。正確な言い方をすると「何を身につけたか?」という問いかけです。オーソドックスなのは、研究方法論や臨床事例の知識などでしょう。あまり、「人生系」は言わない方がいいでしょう。
③「人生の失敗談を話して下さい」
「臨床心理士や公認心理師に向いていないと思う点を教えてください」
これは、欠点が問われる問題ですが、急に聞かれると戸惑う質問です。日常会話で、他人から堂々と欠点を聞かれることなどそうはありません。だから、真面目に自分の欠点を考えてしまい、例えば「協調性がない」「短気」「瞬間湯沸し器」「友人がいない」など決定的なことをわざわざ言ってしまう人もいます。ある程度は自分の欠点を直視することは大切なことです。しかし、無理に自分を卑下することではありません。欠点を言う時は、欠点と言えるかどうか一概に言えないようなこと、改善できることを言うのが基本です。どうしようもないこと、自分を否定することは言うべきではありません。
④「どうやって物を学びますか?」
これは勉強方法が問われている問題です。勉強に対する考え方、構え(作法)などが問われています。必要最低限、テストに出そうなところという理由で勉強してきた人は好まれません。物を学ぶことに対する情熱、関心の広さも問われています。また、その方法論も重要です。文献をじっくり読むのか、現場に足を運ぶのか、様々な学び方がありますが、何かを身に付けるためにどんな訓練を積むのかが重要視されるポイントです。このあたりを踏まえて準備をしておきましょう。
⑤学科でどの問題が難しかったですか?
これはよく聞かれるのですが、正直に答える人が多いと思います。しかし、たいていの場合、正直に答えても、「そのくらい勉強してこなきゃダメよね」などと言われて終わるケースが大半です。正直に答えて、「なるほど、納得した」と思われることはまずありません。回答の仕方と理由は、ここではあえて言いませんが、あまり明確な回答をしないことと、偏りがないように勉強してきたと伝えることがコツです。
⑥予備校で受験勉強しましたか?
これもちょっと困る質問です。堂々と「はい!」と言いにくいことは、なんとなく多くの人がわかると思います。しかし、絶対ダメというわけでもありません。これも言い方次第というところもありますが、基本的にはわざわざ言わなくてもいいと考えています。それぞれの先生が予備校に関してどのような考え方をしているかがわかりませんから、わざわざそこにチャレンジしなくてもいいかな、ということです。
当塾の場合ですと、ある程度、知っていただいている大学もありますので、そういうところでは名前を出していただいても問題はありませんが、それほどのアドバンテージになるということはないと思われます。
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