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井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

京都コムニタス

コラム

ポジティブよりも健康でネガティブな思考

2022年5月7日

テーマ:思考方法

コラムカテゴリ:スクール・習い事

ポジティブよりも健康でネガティブ

私はよく、周囲から「先生みたいなポジティブ思考はできません」「どうやったらそんなに前向きになれるのですか」と聞かれます。私自身は、「健康でネガティブ推進派」ですので、ポジティブ、前向きという意識はあまりありません。もちろん、ネガティブでも後ろ向きでもありません。あえて言えば、重視していることは「バランス」と「受容」と「その上でのベスト」です。
私は仕事柄、人前に立ちますので、よく座右の銘や「一番大事なもの」を聞かれます。大事なものは長らく答えは決まっています。バランス感覚です。「大事」と言うからには、自分が必ずしも獲得しているとは言えないものです。しかし、少しでも持っているなら、大事にするという意味です。教訓とする教えは、仏教の考え方の中に求めてはいます。ただ、仏教と言っても、あまりにも多くの教えがあり、「これぞ仏教」と呼べる教えがわかるほど、達観できていません。私が常に強調するのは「必要なことを必要な分だけ過不足なく」です。例えば、嘘をついて他人を攻撃するような人は、「不必要なことを不必要に騒ぎすぎる」といった評価ができます。こういった人は明らかにバランスの悪い人です。自分だけが正義ですので、その人が「悪」と見なしたら、不法行為をしても良いと考えてしまいます。

健康でネガティブを意識する

健康でネガティブ思考のコツはなかなか明確なものはありません。REBTも人生哲学というくらいですから、少し大げさに言えば、生き方そのもの、日常生活と行った方が良いかもしれません。健康でネガティブ生活とも言えます。その意味でのコツは、「痛いし、つらいし、苦しいけど、まあ、それだけのことだし、死にはしないので、しょうがないか」と言えるように、筋道を立てることです。一日中言い訳をしているような気もしますが、慣れてくると何とも思わなくなります。どうでも良いことの方が多くなってきます。例えば、私は最高裁まで、裁判をしたことがありますが(実質上は一審しか何もしていませんが)、インターネットに誹謗中傷記事を書かれたとしても、腹はたつのですが、「書かれたことは、どうすることもできない。腹はたつけれど、それだけで、それ以上には何も起こらないし、粛々と被害を取り返せば、まあ何とかなるか」と考えれば、怒りよりも他に重要なことをすべきであることに気づきます。怒ってしまい、目が曇ってしまうと、本来対処すべき重要な事柄が見えなくなってしまいます。それはかえって不利益ですし、書いた輩の思うつぼです。これは、決してポジティブではありません。誹謗中傷を書かれて「ああよかった」とか「これも勉強」と考えるわけではありません。現実的に考え、与えられた条件を精査し、その条件に沿ったベストを尽くすこと。これを意識してみましょう。

REBTを応用

REBT はラショナルな思考を手に入れるために、様々な哲学が参照されています。ラショナルとは現実に即することであり、現実とは人生は難しいし、うまくいかないし、嫌なことを避けることはできないということです。仏教的には「一切皆苦」といったところでしょうか。しかし、大事なことはその苦の部分を受け入れてからです。いい意味での諦めと言いますか、どうしようもないことを、無理(理なく)に、必要以上に恐れたり、嫌がっても、何も変わりません。それならば少し見方を変えて、無理なことはせず、できることを可能な限りこなす方向に自己変革する方が、生きていくにあたり適切だと言えます。


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