4月の勉強方法

井上博文

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テーマ:勉強方法

早くも4月に入り、新年度に入りました。気付けば桜が満開の木が結構ありました。ここ数年、コロナ禍のためでしょうが、あまり桜で盛り上がろうという気運がありません。これも季節が早く過ぎてしまう要因のように思えます。先日元塾生が二人で来られましたが、もうM2になります。合格したのが昨日のことのようですが、もう修論が・・・と言っていました。怒涛のように日が過ぎていきます。臨床心理士指定大学院受験をお考えの方は、今年は大きく難易度が変わる(上がる)と考えられます。まずは、受験の決意と、ある程度の受験校の決定をしていく必要があります。早い時期に受験を行う学校だと、6月には受験があります。そうなると準備期間がほとんどありません。一方で遅い時期の受験がある学校だと、10月くらいになりますから、まだ半年あります。とはいえ、十分な時間があるとも言えませんので、早めに決めていくにこしたことはありません。特に今年からは公認心理師のことを踏まえた受験を意識せざるを得ません。
当塾でも新しい生徒さんを迎え、授業も基礎的なことを中心に進めています。必修では今「エラーチェック」をしていますが、少し進むと「やっちゃダメよ集」になり、さらに進むと「じゃあどう(修正)する集」になります。この訓練が積めてくると、まずおかしいことをおかしいと気付きます。例えば、ロシアのウクライナへの侵略と虐殺は、誰がどんな屁理屈を言おうとも、プーチンが異常者です。プーチンを止めることができたら、ウクライナの人々が救われるかというとそうではなく、さらに非道な者が出る可能性もあります。国がそもそもエラーだと、どうしようもない連中だけで構成されてしまいます。もちろんこの国も人のことを言えるほど立派な政治やメディアはありません。同じようなものです。

しかし、ウクライナに思いははせても、私たちの日常も重要です。何かの漫画で、自分が健康でないと、人助けはできないと、主人公が言っていて、漫画らしからぬ点がなんとも面白いと思ったのですが、その通りではあります。まずは健康管理です。コロナはまた増えて来ているようです。デルタの時のように、自然に収束してくれることを期待した人は多かったと思いますが、そうもいかないようです。大学の講師会議にも参加しましたが、大学も試行錯誤です。なにせコロナ次第の面がとても大きく、もどかしさを感じます。

私個人としては、最近、ちょっと暖かくなったので、とてもうれしいのですが、まだ油断できない季節です。最近の風潮として調子を崩しても安直に言えない空気があります。花粉症でくしゃみをしても嫌な顔をされるようです。それでもまずは健康管理です。

現在、毎日、塾内外から、様々な進路に関する相談を受けています。大学院や編入といった進路は一生の問題ですので、慎重に考える必要があります。迷ったら、私たちのような機関に相談してみてください。かなり具体的な目標設定ができることと思います。この時期は、まず、進路を決断することが重要です。進路が決まれば、それに向けて、どういった努力をするかのプランニングが必要になります。当塾では、臨床心理士指定大学院受験を目指す人が多く来られますが、その多くが、受験で心理学を使うということについては未知の領域です。一つの学問分野をゼロからはじめるのは大変なことです。そのために必要な道具をそろえることも、現時点で必要なことです。またいわゆるアカデミックスキルを身につけておくことも必要です。
例えばこんな本は参考になります。




他にもこの種の本はたくさんあります。ただ、こういったスキルは学問分野によってかなり差異があることと、年々スキルは進化しますので、あまり古いものはおすすめできません。
私たちが手がける受験は、基本的に短期集中型の人が大半をしめます。4月になると、9月入試まで半年しかありません。残り3ヶ月くらいになると、「まだ3ヶ月もある」と言うのですが、それはある程度勉強をしてからの話になります。現時点で、全く経験のない人は、早めに下地作りが必要です。下地作りとは、まず情報を乗せる土台を作ることです。これを一般にテーブルと言います。このテーブルの上にとりあえずたくさんの情報を乗せます。いわゆる「点」を増やすのです。この点が線で結びつくと記憶ができたり、知識になったりします。それにはどうあってもある程度の時間を要します。そのため、当塾では質の良いテーブルを作るために基礎の基礎に目を向けることもよくあります。例えば、英語だとあらゆる種類の疑問文を作る練習は必要です。代名詞の格変化も、I my me mineだけ言えるという状態ではなく、例えばfor meとfor I am…の違いをうまく説明できるようにしておくように、要するに使えるようにしておくことも必要です。
このようなテーブルを作るには、カリキュラムとやらをこなしてもあまり意味がなく、消化できないくらい豊富な情報量を一気に受け取ることを繰り返す方が妥当です。そのような環境に身体を慣らすことが重要です。豊富な量と高い質の情報を全部乗せきるキャパの大きなテーブルを作ることを意識しましょう。


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井上博文
専門家

井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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