あらためてハイブリッド講義

井上博文

井上博文

テーマ:京都コムニタスとはどんな塾か?

緊急事態宣言があけて、しばらくたちましたが、京都駅近辺では、あまり町の様子が変わったようには思えません。店も相変わらず夜の営業は自粛されているようですし、なじみの店が少しずつ減ってきています。時代の流れと言えばそうなのかもしれませんが、生き残りを頑張っているところもあれば、あきらめたのかな、と思ってしまうところもでてきている印象です。
生き残りのためには、様々な工夫が必要になりますが、教育関係、教育産業の場合、オンラインへの対応は、今や必須項目になっています。zoomやteams、meetなどオンライン会議システムを授業に応用するという方法はかなり一般化しました。当塾では基本的にzoomを使っています。teamsも使ってみたいのですが、あまりたくさん使うと現場が混乱するので慎重になっています。先日ホテルでテレワークというコラムを書きましたが、今や遠隔で授業ができるのは当たり前になりました。これはコロナ禍がかりに終わることがあったしても元に戻すことはないと思います。これは一つの進化形であって、苦肉の策の時期は過ぎたと考えるのが妥当です。そのため、これからは、このオンラインの意味づけと技術の進歩をどのように進めていくかが課題です。
この課題に取り組むには、まず「ハイブリッド」をどう理解するかが重要です。私が行っている大学の一つは教員に「ハイブリッド」を求めていますが、下地は対面授業で、それを受講生にライブ配信しつつ、動画も撮っています。少し前ならこんなことを一人でやるのは無理でしたが、今はこれを一人でできてしまいます。ipad(に限らないでしょうが)があると、それをホワイトボードとして使うことができます。教室に出席の学生もzoomに参加して画面を見ることもできます。講義を収録して、LMSで配信もしてみました。イマイチ納得がいかないのは、やはり動画です。今週は、できるだけ私を映さずに音声だけにして、あとはパワーポイントの画面を主として配信、収録をしてみました。
リスクは対面の意味と意義が薄れることです。緊急事態宣言あけ直後の授業は、それなりの人数が教室に来ましたが、このハイブリッドを伝えると、ほとんどの人がzoom参加になりました。そりゃそうです。私でもそうすると思います。このままだと対面の意味と意義が問われてしまうことになりかねないと少々危惧しています。しかし、時節柄ベストの選択が見えませんので、他に方法がないのかもしれません。

今、私が大学でしていることは、京都コムニタスは随分前から行っていることです。特にLMSはとても有用です。また講義動画へのニーズが想像をはるかに超えて高いと感じています。私たちが今可能なハイブリッドは、教室講義、ライブ配信、収録動画配信の3種です。これからグレードを上げていきたいのは動画ですが、動画もあまりに奥が深いため、YouTuberのすごさをあらためて認識させられています。
このハイブリッドに加え、従来の研究計画作成や英語の読み合わせもオンラインで実施しています。もちろん説明会もオンラインで行っています。これからは、ハイブリッドの正解を見つけることが、とても重要になります。私たちもより良い、ハイブリッドを作り上げていきたいと考えています。


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井上博文
専門家

井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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