コロナ専門家会議、議事録「作成せず」

井上博文

井上博文

テーマ:雑感

表題のままですが、恐ろしいことです。今、あらゆる業種、教育機関も恐れているのは、「第二波」です。すでにその兆候が警戒されています。東京は第二波ではなく、第一波がまだ残っているのだとか。北九州は第二波なのだとか。その辺の意味不明な理屈が大事なのではなく、教育機関としては、ある程度方針を明確にして欲しいと思いますし、学校が閉鎖されたとて、なんとかなる、あるいは生徒の不利益が最も少なくなるであろう体制を整えることが最優先のはずです。大学はほぼすべての学校が前期中にオンラインをやめるというところはないと思われます。私が行っている大学もいずれも前期はオンラインになりました。実習のある大学も、自分たちのできる限りの工夫をしています。今の大学人たちの工夫と対応力に、私は日本の大学の底力を感じています。それでも、第二波が来ることを恐れます。

今の政府は嘘をつくことが常態化しすぎて、まだ何もしていない段階から、自分たちが嘘をつくであろうことを想定して、行動をしようとします。もはや自分でさえ何を言い出すやら、信じられないのでしょう。
しかし、新型コロナ問題は、歴史的なものですから、これの一切を記録に残すのが当然のことです。大学のオンライン授業ではポートフォリオとして、学生が何をしてきたかの記録が、ほぼ自動的に残ります。今時、記録など自動で残せるのです。それを残さないということは、「残さない」という意思があるからです。

この新型コロナは未知のものですから、比較対象とされる既知のものとしてはスペインかぜですが、アメリカの平均寿命が10歳くらい低下したと聞きます。これは最近インフルエンザの一種だったと言われていますが、それもこれも、世界中が記録を残しているから、様々な総括と検証、反省を活かした対策を練ることができ、また別のパンデミックが起こった時に、それを参考にすることができるのです。
何せ大正時代のことですから、記録の残し方は今とはかなり違うでしょうが、ほぼ手書きのようなやり方で精一杯記録を残したはずです。時の政府の性質でわざわざ隠蔽しようとするなど、許されざることですし、人類への反逆行為です。

この約8年、政府は記録文書の改竄をはじめとして、歴史を歪曲するどころか、都合の悪いものをなくしたり、書き換えてしまうことが常態化しています。もはや普通の感覚であったことを正確に記録するということができなくなっているのでしょう。

オンライン授業は、レポート提出が要です。レポートは記録や報告ですから、あったこと、見たこと、聞いたことを事実として書く練習です。あったなら「あった」、なかったなら「何が」なかったのか、「ない」とは自分が気づかなかったのか、探せなかったのか、そもそも存在しないのか、見たことは事実を見たのか、事実とは思えないものを見たのか、見たから、だからどうしたのか、聞いたなら、誰からどのような状況で、どのように聞こえて、それを自分はどう理解したのか、言い出すと無数にありますが、すべては事実に迫るための訓練です。
まずは総理大臣を筆頭に、嘘をつくクセのついてしまった多くの政治家はオンライン授業でレポートの書き方と、レポートを書くとはどのようなことを意味するのかを学び直しをする必要があるでしょう。改竄がなぜ悪いか、こういう時に記録を残さないのがなぜいけないのか勉強してから政治をやるべきでしょう。
論文以前の問題です。



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井上博文
専門家

井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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