全国の緊急事態宣言が解除後の教育形態

井上博文

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緊急事態宣言が、首都圏等、残っていた地域で解除され、全国すべてで解除されました。これも正解か間違いかは誰にもわかりませんので、何とも言えませんが、人通りが増えてきたことは確かですので、何かしらの意味はあったのかもしれません。まだポストコロナというには早いかもしれませんが、自然に元のようになっていく面と、すでに変わってしまった面があるでしょうから、いずれにも適応していく必要があります。
個人的には、電車など公共交通機関をほぼ使いませんので、満員電車に乗るということは何年も経験していませんが、満員電車に乗らなくてもいい工夫はあった方がいいと思っています。そろそろ、あの朝の名物みたいなものは不要であることに、多くの日本人は気づいたのではないかと思います。大学もそうですが、朝一から2時間かけて通って、なんとか滑り込んで出席だけとって、あとは寝る。音楽を聴く、何なら動画を見る・・こんな無意味なことは早くやめる方法をとるべきだと長年考えてきましたが、私が大学生の時から、時間が止まったかのように、何も変わっていません。こういった無意味なことを撤廃していくことから、変えていくと、より良い経済の回り方をするのではないかと想像しています。
大学は、緊急事態宣言の有無にかかわらず、オンラインという形で稼働し続けたことは意味があると思います。そして現時点において、オンライン授業は問題はいろいろあるものの、一定の成功をしていると言っていいと思います。確かにサーバーの問題や、学生に機械が行き渡っていることを前提とするなど、いろいろ改善点はありますが、実際運用をしてみると、なぜ今までこれを導入してこなかったのか、むしろ不思議に思います。私たちも公認心理師試験対策を手がけるようになって、動画収録をする技術を得ましたが、大学受験予備校では、かなり早い段階から今の形態に近いものが実施されてきていました。これからはビデオ会議システムを使いながら、収録もし、かつ対話形式で、しかも学んだことが記録されてたまっていく(ポートフォリオ)オンライン授業と、通常の授業を自由に選択できるハイブリッドの形式が、教育を提供する側にも、受ける側にも、双方に利益性が高いと考えられます。リスクとしては、やはり、集団生活の訓練をしにくいという面があります。その意味でハイブリッド形式にしておくと、多少リスクは少なくなるとみていいでしょう。大学生の場合、図書館などの施設で講義を受けてもいいでしょうし、大学院ともなれば、夜に講義をしても、皆が自宅等で講義を受ければいいわけですし、受けやすくなります。また社会人にとっては朗報になるはずです。
少子化によって、大学は生き残りをかけていかねばならない時代に入っているわけですが、オンラインをうまく利用することで、大学にとっても利益性の高いものになるはずです。



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井上博文
専門家

井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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