言論の自由、発言の自由、解釈の自由
ゴールデンウィークも終盤です。令和に元号がかわり、世間とやらは、令和フィーバーといった感じですが、私はそこまで関心はありません。令和記念サービスのようなものは企画しませんし、令和だからといって、何かを刷新するといったことも予定していません。京都コムニタスはいつも言っていますが、毎年、必ず何か新しいことを1つ以上取り入れることをすることで、それを伝統としています。古いものを守るのは、新しいものを取り入れることでできることは多々あるからですし、少しずつ時代に適応させていくようにしていく意味もあります。
天皇陛下は、よく「時代に合った皇室像」や「時代に合った象徴像」といったお言葉を述べられます。天皇というこの国の歴史や文化そのものの象徴と言っても良い方々がそのようにおっしゃられることは極めて重要な意味を持ちます。皇室のこれからについては、皇室の方々のご意向をくんでいくことで、これからどのように天皇を後継していっていただくかを考えていく必要があります。古きを守らねばならないこともあるでしょうし、新しいことを取り入れざるを得ない面もあるでしょう。今回だけ例外ということも起こり得るでしょう。
皇室の後継や存続に関する問題は、内閣支持率向上や、政治家の人気取りに利用されることだけはやめてほしいものです。
私は憲法も似た側面を持つと考えています。今の総理大臣は、自衛隊を明記することを憲法改正と考えているようですが、なぜそれが時代に合うのかということについては、何も言っていません。有名な「お父さん憲法違反なの」とある子どもが言ったことが理由になっているらしいですが、それも「本当だったらどうするんですか!」と逆ギレしないといけないレベルの話です。アメリカの欠陥戦闘機を大量に買わされて、それに乗せられる自衛隊員の家族の不安など考えたこともないでしょう。憲法違反以前に、自衛隊員の命を守る法律を作ることの方が重要です。自衛隊は防衛省の組織ですから、憲法に書かれると、天皇、国会、内閣と同等の立ち位置で自衛隊が入ることになるわけですが、本当にそんな必要があるのか、今の法律で何がいけないのか、議論はゼロです。
新たに上皇になられた前天皇の退位は、一回限りの法律が作られました。憲法のどこかを変えようという議論はありません。必要がないからです。当然、総理大臣が言う憲法改正の必要もないと思われます。不必要な改正は、各所に様々な歪みを生みます。自衛隊が憲法に明記されれば、当然、様々な法律に問題が出ますから、大幅な変更が生じるでしょう。それが自衛隊の命を守る法律になる保証などどこにもないのです。ただでさえ防衛大学から任官拒否者が増えているとされるのに、こんなことで注目されると、迷惑するのは自衛隊そのものなのだと思います。
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