メディアの顔
1月17日は毎年同じことを言っていますが、阪神大震災があった日です。私もまともに遭いました。この人と裁判をした時に、彼は、私のこのコラムをプリントアウトして裁判所に「証拠」として提出しました。その理由として「私が過剰な被害を受けたと書いているから私が嘘つきだから自分がだまされた」ということを言っていました。このコラムには「私の地域は被害はそれほどではなく」と書いてあるのですがね。もちろん、裁判の趣旨と何の関係もありませんから無視されていました。嘘をつく人は、自分に都合がいいと思うと、隣に都合の悪い情報があっても平気で無視して何でも言いますから、ある意味恐ろしい人です。それはともかく、そのコラムを2013年に書いているところを見ると、本当に時間の早さを感じます。昨年、同じ1995年に発生したオウム事件は、死刑囚の死刑が執行され、被害を受けた方々にとっては、解決ではないでしょうが、区切りになったという声もあったと思います。時間が解決してくれるという面もあるかもしれませんが、私にとって阪神大震災はなかなか忘れられないものです。たまたま私は無傷でしたが、考えてみると、少し何かが違っていたら、命を失っていたかもしれません。東日本大震災では2万人を超える人々の命が失われました。それを思うと、こういった異様な人に絡まれることくらい小さなことだと思えますし、今を生きられていることに感謝をすることもできます。
臨床心理士はこの阪神大震災をきっかけに一気に広がりました。今は公認心理師が生まれ、時代が動きつつあります。公認心理師の教材を作っていると、どうしても「記憶」に関することが出てきます。私たち塾業界は、この記憶をいかに司るかが重要です。しかし、これほど大きな震災であっても、現在の神戸の町並みを見ても、震災の面影はほとんどありません。こうして時間が過ぎていくにつれて、人々の記憶から消えつつあります。「忘却」することも必要ではあります。でも一年に一度、こうしてあの日に思いを寄せることもまた大切なのだと思っています。
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