寄せ書き

合格した生徒さんから、何と寄せ書きをいただきました。長くやってきましたが、京都コムニタスでの寄せ書きは初めてです。様々な年齢層の方が書いてくださり、それぞれの文面から、重みが伝わってきます。書いてくださった皆さんは、臨床心理士指定大学院に進む方々ですが、もう新しい家も決まり、明日にでも京都を離れるので、わざわざ会いに来てくれた人もいました。私たちのような塾というのは、合格すれば、生徒さんが頑張ったからであって、不合格ならば、私たちに何かが足りなかった責を負う仕事です。たまに教師が、「私が通してあげた」とか言う愚か者がいますが、論外です。私としては、このようにしていただくと、ただただ恐縮です。
大学受験と、大学院受験や編入受験の大きな違いは、後者は、かなりの割合で人生に大きな影響を与えるということです。この2年の過ごし方が、人生自体に影響を与えるのです。受験までにどんな勉強を積み上げたか、どんな実績をあげたか、どんな学校に入ったか、どんな指導を受けたか、その地でどれだけの努力をするか、研究、実践活動にどれだけ誠実に向き合えるか。私としては、与えられた期間で、授業内外、日々の関わりの中で、精一杯伝えて来たつもりです。ここで受けた教育が、今後、基礎情報となり、この上にさらに良質の情報の堆積をしっかり積み上げられるように仕立てて来たつもりです。
新しい場に臆することなく向かい、自信を持って、自分のやらねばならない仕事に取り組み、次にやってくるさらに大きな壁や苦しみに正面から乗り越える気概を持って、進んでいってもらいたいと強く願っています。皆さんのこれからに幸おおからんことを。


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日本人生哲学感情心理学会の理事長を務める心理学者
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