大学院に進む意義
心理学関係の研究計画を考えていると、自尊感情、自己肯定感、自己効力感などなど、似たような言葉がよく出てきます。しかし、最近は、老若男女問わず、この数字が低いことが指摘されていますし、私の印象としても同様です。しかし、塾を運営していると、何よりも、まずは「合格」の二文字が重要です。この合格が、人生に大きな影響を与えることは間違いありません。特に私たちのように大学院や編入を手がけていると、こちら側の合格は、人生と大きな関わりがあることが大半です。一つの合格は、その人を変えるくらいのインパクトがあります。「行きたい学校に行って、やりたいことをする」。このシンプルなことの実現が意外に難しいのです。充実感という感覚は、生まれながらにして備わっているものではありません。したがって、才能の類ではありません。また偏差値も関係ありません。ナントカ大学でなければダメ、といった歪んだ学歴コンプレックスでもない限りは、通常は、誰でも充実感を得ることはできるはずです。
つい先日、2年前に当塾から京都大学に編入した方が、今度は、大学院に合格したとの報をもって塾まで来てくれました。その表情は、自信に満ちたというよりは、この2年がいかに充実していたかを物語っていました。自分のやりたいことをしっかり追求し、かつ独創性に満ちた卒論でした。この方の理想とするところのビジョンは極めて大きく、いかにそのビジョンを損ねず、心身が縮こまらないようにすることが、当時の私の課題でしたが、想像以上に大きくなっておられ、感動しました。それでも意欲は衰えることなく、ますます湧き上がってくるとのことで、本当に素晴らしいことだと感じました。世代は私とそれほどかわりませんので、いくつになっても、情熱的であることはできるのだと、あらためて教えていただいた気持ちになりました。
合格者の表情を見る限り、この充実感と自信はつながっていると思えます。合格者の方々は、様々な困難と不安を乗り越え、時には仕事も辞めて、自分のたてた目標を実現することを目指し、最大限の努力をしています。純粋に、「どこに行って」、「何がしたい」かを追求し、そこに一点集中し、一意専心で向かっていくのです。この結果として、合格を得た人が、充実感と自信に満ちた表情を得るのだと思います。そのためか、合格した人の方が、むしろ情熱的に、もっと勉強したいという気持ちを持ちやすい傾向が当塾では出ています。当塾では、入学してからが一番大事ということを常に伝えていますが、こういった人々なら、入ってから、もっと充実した生活ができるのではないかと期待しています。また、こういった人はさらに新しい自分を追求し、成長させることが可能になります。そうすると、過去にとらわれず、現状を受容できるようになってきます。好奇心を持って、疑問を持つ訓練をしていますので、安易に「役立つ勉強」などと言わず、妙な思い込みを捨てるという選択肢を持っています。また、少しずつですが、大きなビジョンを持つようになってきます。未来に対してREBTで言うところの責任ある楽観主義を得たことでより良いビジョンに変わっていくはずです。その力が自分にあると信じることもできると考え、問題解決能力を発揮し、今よりも良い未来を描いているはずです。そのための努力をすでに経験しました。
そうなると、新たなことに挑戦するようになってきます。当塾出身者で、アルバートエリス研究所に留学した人もいます。こういった経験はさらなる自信につながることは言うまでもありません。そうなると独立心を持つようになり「自分の進む道」が見えてくるようになります。自信を得ると、こういった循環も併せて得ることができると考えられます。
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