学生のフリーエージェント

井上博文

井上博文

テーマ:失敗しない心理系大学院予備校の選び方

前回の延長線ですが、
私は学生が自由に複数の大学に入れるように
すべきだと考えています。
極論ですが、四年間で四つの大学に行っても
良いと考えています。さすがに成果はあがらないかも
しれませんが。重要なことは学生も大学という
守られ(すぎ)た環境から、自ら自立する時代に
なってきたということです。今の状態は大学にとっても
学生にとってもマイナスになっていると思います。
大学は、大量に学生を抱え込んで、四年間何もしないまま、
大量に卒業させる。あとは知らない。
このようなスタンスは私が学生の頃から何も変わっていません。
変わったのは年々わがままになる学生のために、絶え間なく
レジャーランド化する「箱物営業」の加速化です。
一方で、教育の充実も考えています。しかし、それはいかにして
「学生に授業を受けていただくか」
に特化した政策であり、学生と大学の将来のことを考えているとは
思えません。だから、私たちの時代にはなかったこととして、
例えば休講情報が学生の携帯電話にメールで届くところもあります。
しかし、いくらそんな上っ面のサービスをしても、すぐに当たり前に
なって、教育の充実どころか、底無しの煩悩をあおるだけです。
学生は気に入らなければクレームをつけ、それに大学が妥協する
という構図です。いわゆるモンスターを生み出すことはあっても
質の良い教育とはかけ離れる一方です。
私は学生のフリーエージェントは、大学と学生のこのような関係構造を
変えることができると考えています。大学には定員がありますから、
定員の数パーセントを入れ換えて、より能力の高い学生を入れるように
すれば、必然的に弾き出される学生も出ます。
一方で、学生も自由に様々な大学を受験して、移籍すれば良いと思います。
今の状況では、学生が移籍したいと思わせる魅力が非常に少ないのです。
だから、ブランド名の大学か、習いたい先生くらいしか
志望理由が見出だせない人もたくさんいます。
だから、企業スカウトが常にどこかの大学にいて、よい学生と
いつでも契約できる場を大学が持っていれば良いのです。
勝ち組と負け組を生み出すかもしれませんが、そういう時代と
割り切ることも必要でしょう。
要は、大学に企業スカウトと他大学のスカウトやエージェントが
自由に出入りできる環境整備が必要でしょう。すべてはまず
大学の自由化から始まると思います。


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井上博文
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井上博文(塾講師)

株式会社コムニタス

塾長以下、スタッフが、全ての生徒の状態を正確に把握している。生徒をよく観察し、成長度合、どのような不安や悩みを抱えているか、をしっかりと観察し、スタッフ間で情報共有をしている。

井上博文プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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