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井上博文

大学院・大学編入受験のプロ

井上博文(いのうえひろふみ) / 塾講師

株式会社コムニタス

コラム

大学編入という選択肢

2017年6月9日

テーマ:失敗しない心理系大学院予備校の選び方

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

京都コムニタスはすでに設立10年以上がたちましたが、一貫して、大学院受験、編入受験を専門に手がけてきました。何度も言ってきたことではありますが、私の持論は、大学生のフリーエージェントで、編入に限ったことではありませんが、大学院も含めて、大学を複数経験することは、個人にとっても、大学にとっても、大きな目でみれば、その地域にとっても非常に有益なことです。もちろん、一つの大学に誇りとアイデンティティを持って、それを全うすることも良いことです。大学編入というと、どうしても、こちらの記事のような捉えられ方になるのは、私としては少し残念なことです。かく言う私も1年以上前JIJICOで似たような題目の記事を書きましたが、中身はかなり異なると思います。私の中での編入や大学院進学は、C級大学からの逆転というイメージではなく、あくまでフリーエージェントです。だから極端なことを言えば、東大や京大からここで言うC級大学に移ることもあってもらいたいと願っています。そのために、大学当局側が、スカウティングして、良いと思える生徒に編入してもらうというような努力があって然るべきと考えています。いわゆる下位大学から上位大学に行くためのものではなく、大学側が創意工夫して、良い生徒を集めることができるならば、それは大学の底上げにつながるはずなのです。
大学が学生を個人で見ず、大集団としか見ず、全体のことしか見ないのであれば、これは難しいと思います。その意味では、小規模大学の方がチャンスが多くなるはずなのです。かつて、ドラゴン桜という漫画が話題になりましたが、現実に京都でも堀川高校など、東大や京大に合格者を出すことで、生まれ変わったように名門校化した学校も近年はどんどん増えています。高校野球などもはやプロの世界です。素質の高い子どもは中学以前から、スカウトが目をつけています。そして日本全国に散らばっていきます。その分、中学の軟式野球やソフトボールは壊滅状態とも聞きますが。野球離れが言われていても、日本のプロ野球のクオリティが保たれているのは、裾野がこのように保たれているからに他なりません。
この動きに出遅れているのが大学なのです。大学は、いまだに「人生の最終目標」であることが多く、通過点と考えている人はまだまだ少ないのです。大学はあくまで通過点です。学生はどんどんフリーエージェントすべきですし、大学はどんどんスカウトして、さらに育てて、大学に貢献してくれる人を育てるべきです。人材の活性化は、グローバルにするのも結構ですが、まずは、この国の中で動かすことも考えるべきです。そのための編入であるべきだと私は考えています。いつかそんな日が来ることを願っています。


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