- お電話での
お問い合わせ - 099-472-0620
コラム
仕方なく顧問を頼むの?―私の少し困ったこの仕事の原点―Ⅰ
2021年3月12日 公開 / 2021年3月13日更新
[何故税理士に顧問を頼むのか]
大学を卒業した私は、新宿にある公認会計士事務所に就職しました。
そうやって、勤め始めてしばらく経った頃のお話です。
そのとき、最初に行かされた研修は「何故税理士に顧問を頼むのか」といった内容だったように記憶しています。
何といっても昔のことなので、細かいところまではっきりとは覚えていませんが・・・
とにかくそのとき講師は次のように説明していました。
税法というのは大変ややこしい、会計処理は間違った時のリスクが怖い、税務署との関係には難しいものがある、といった内容だったと覚えています。
そういった理由により、中小企業のオーナーは、どちらかといえば積極的というよりは、仕方なく税理士に顧問を頼むのである、といった説明でした。
そうすると、セミナーの終わりに会場からこんな質問が発せられました。
「税理士との信頼関係を築くことができれば、いろいろアドバイスとかもらえるから助かる、安心できる、だから顧問契約を結んでいる、といった意見はないのですか?」
と、質問者はこんなことを聞いてきたのです。
全くの新人だった私も心の中で
「そうだよなあ~、そこのところ聞きたいよなあ~・・・」
と思ったのを覚えています。
それに対する講師の答えは
「いや、そんな意見は聞いたことがありません。残念ながら進んで顧問契約を結びたいというお考えの経営者には会ったことはないです。」
といったものでした。
私は再び心の中で
「そうなのか。税理士との顧問契約は仕方なく嫌々結ぶものなんだ・・」
と、思ったのです。
まあ、このときの講師も講師だとは思います(私だったら絶対そんなことは言いません!)が、不幸なことにこれが、この仕事を始める原点、出発点になってしまったのです。
つづく
関連するコラム
- よく考えられた民間ベースの優れた制度―私の少し困ったこの仕事の原点―Ⅳ 2021-03-22
- 世間は社長に興味津々なのです!―専門性を伝えることの大切さ、メディアで初めて知った伝統職人の世界― 2022-01-24
- 心強い相談相手になれるポジション―私の少し困ったこの仕事の原点―Ⅵ(おしまい) 2021-04-02
- 「駆け引き」ではなく「線引き」を明確に―どちらの土俵でどんな相撲を取るのか―Ⅶ 2020-01-24
- こちら側の土俵で相撲を取る―どちらの土俵でどんな相撲を取るのか―Ⅲ 2020-01-10
コラムのテーマ一覧
- どーでもいいけど面白かったエピソード
- 「情報発信(アウトプット)」戦略について
- 「情報発信(アウトプット)」戦略について
- どーでもいい話
- 危機管理について
- 専門性について考える
- 地方再生と地域活性化について考える
- ビジネスモデルについて考える
- 事業承継、後継者問題
- 新しい技術、時代について考える
- 業界について考える
- 歴史について考える
- 世代による考え方、行動の違いを考察する
- リーダーシップについて考える
- 日本の文化について考える
- 自分を振り返る
- 経営について考える
- 販売促進戦略
- 経営計画を考える
- コンサルティングについて考える
- 専門性を考える
- 新規事業(起業も含む)について考える
- ファッションについて考える
- 経済問題
- 人生を考える
- 社会問題
- 中小企業経営を考える
- 経営助言
- 経営革新支援
- マーケティング
カテゴリから記事を探す
海江田博士プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。