ウエブ監査は長年の課題、でもまずは新聞で・・―海江田事務所のコロナ対策について(番外編)Ⅱ―
[二の矢三の矢が打てるような体制に]
新型コロナウイルス禍によって、ほとんどの業種、企業、店舗等が経済的な打撃を受ける中、いくら増産しても売り切れになる商材もあるわけで、そういったものを取り扱っている業態、業種にとってはビジネスチャンスでもあることになります。
モノによっては、入荷待ち、入荷してもすぐに売り切れ、いつ入荷になるかわからない、といった現象があちこちで見られています。
とすれば、メーカーはチャンスなんだからどんどん増産すればいいじゃん!と、我々は単純に考えるのですが、現実にはなかなかそうはいかないようです。
というのは、日本の場合、様々な日用品やPC周りの機材などはほとんどが外国でつられており、増産の号令を簡単にはけられないようなのです。
「テレワークやリモートワークの機材が、必要になるから買わなくちゃ、と思ったときは遅かった。もっと早くそういったことに気づくべきだった。」
と書きましたが、これは購入者(消費者)側の「読み」の問題です。
同じように供給側もそういった「読み」を、消費者よりもさらに早くするべきで、それができた業者だけが大きな利益を手にすることが可能になるのです。
不足するいろいろなものが多く、その新たな供給もままならないという現状を見るにつけ、提供する側がもっといち早く手を打つことができなかったものか・・と、少し歯がゆく感じたのは事実です。
しかしながら、現実には調達網が国際的になっており、そう簡単にはいかない、ということなのでしょう。
とはいえ、ここで教訓にしなければいけないのは、やはり、常に先を読んでいなければいけない、ということでしょう。
特に経営者であれば、そのことの責任は重いと言えるのです。
供給が遅れればビジネスチャンスを逃しますし、調達が間に合わなければリスクをかぶることになります。
そして仮に、一度チャンスを逃したとしても、それに対するリカバリー力も大切になります。
私の事務所の場合、資材の調達を失敗しかけたのですが、社員が協力してリカバリーすることができました。
先を読むことは大切なことですが、仮にそれがうまくいかなかった場合でも、二の矢三の矢が打てるような体制にしておく必要があります。
今回のような危機的状況においては、こういったリカバリー力があるかないかも企業運営の大きなポイントになります。
経営者の皆さんはそういった体制づくりを怠ることなく続けて欲しいと思います。
いつもと違うのでちょっと楽しそうでもあります。
おしまい