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専門家を軽視したつけ―危機に際しての「連携」の大切さと難しさ―Ⅰ

海江田博士

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テーマ:危機管理について

[「世界最強」CDC、コロナ封じ失敗]


先日、インターネットニュースの中に気なる記事がありました。その記事のタイトルは「「世界最強」CDC、コロナ封じ失敗 背景に米国第一主義」というものです。CDCは米疾病対策センターの頭文字をとった略語になります。

私が気になった記事の内容というのは次のようなものです。

―新型コロナウイルスの被害で、米国は感染者、死者の数で世界最悪になった。
疾病対策センター(CDC)による封じ込めは失敗し、収束の兆しは見えない。
「世界最強」と言われたCDCに何が起きたのか。(中略)

感染症対策の世界で「世界最強」の機関とされるCDCは、「国境に到達する前に疾病と闘う」ことを21世紀の使命の一つに掲げる。
全米と世界各地に医師や研究者など1万4千人以上の職員を抱え、「米国の安全保障のため、世界中の新たな病原体や疾病に立ち向かう」としている。―

CDCというのは、上記のように「世界最強」と言われていたようです。
ところがアメリカは1つの国としては、新型コロナウイルス禍において、世界最悪の数字になってしまいました。
アメリカにいったい何が起こったのでしょうか。

記事は次のように続いています。

―■専門家軽視の行動
 トランプ米大統領が3月13日に国家非常事態宣言を発してからの1カ月間で感染者数、死者数がともに世界最悪となり、収束は見えない。

 その原因の一つとして指摘されるのは、米国の利益を最優先する「アメリカ・ファースト(米国第一)」を掲げ、専門家の意見を軽視する政権の行動だ。(中略)

CDCは、世界60カ国以上に職員を派遣し、各国の専門家とも交流を重ねながら世界の牽引役となってきた。
02年に重症急性呼吸器症候群(SARS)が中国を襲った際、米国がCDCの専門家40人を現地に送って支援したことをきっかけに、両国間の協力も加速した。
13年にH7N9型のインフルエンザが中国で発生した際は米中が共同研究を実施し、中国が開発したワクチンが米国側に提供された。

 だが、トランプ政権の下で国際保健分野は冷遇されている。(中略)
そこに、通商分野を中心とした米中対立が追い打ちをかけた。―



つづく

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専門家

海江田博士(税理士)

税理士法人アリエス

税務相談はもちろんのこと、従来の税理士としての職務に留まらず経営者自身で革新できることを目指した支援を続けています。日本経済をしっかりと支えられる強い基盤を持った中小企業への第一歩のお手伝いをします。

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