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海江田博士プロは鹿児島読売テレビが厳正なる審査をした登録専門家です

消費者ニーズを把握し商品開発に対応させる―「できっこない」ではできっこない―Ⅲ

海江田博士

海江田博士

テーマ:新しい技術、時代について考える

[製造業のあり方は世界的な規模で大きく変わった]


三菱重工の造船事業のようなケースでは、縦割り組織の独立性が強すぎる「自前主義」なるものを構造改革するしかない、と思います。
この「自前主義」というのは、大規模製造業同士、技術の優劣のみで他社との差別化を図っていた時代の競争スタイルではないでしょうか。

今や、製造業のあり方は世界的な規模で大きく変わりました。
「自前主義」といった考え方は、広く「消費者」のニーズを汲み上げることで、商品開発やサービスが成立する時代には通用しません。
これまでやったことのない
「消費者ニーズを把握し、それを商品開発に対応させる」
という方法論を実現させるためには、企業のあり方、仕組みそのものを変えていくしかないだろう、と思います。

そういった「仕組み」の改革を実行できないでいると、下手をすれば世界レベルで進んだ企業の永遠の下請けになるしかないのです。
それでは、アップル社のiPhone(アイフォーン)の、部品メーカーでしかない、日本企業と同じ道をたどることになるのです。
仕組みを作り上げていく企画力、構成力に欠けるがゆえに下請けに甘んじるしかない、というのでは何とも悔しい話ではありませんか。

これは、単に三菱重工だけの問題ではないのです。
先般のシャープやパナソニックの事例を見ても、日本の大企業の構造改革がいかに遅れているかを如実に示しています。
優れた技術やノウハウを持ちながら、ビジネスモデルの差で敗北するというのはあまりに情けないではないでしょうか。



落日の日本企業?
そんなことはない、と思いたい・・



つづく

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海江田博士
専門家

海江田博士(税理士)

税理士法人アリエス

税務相談はもちろんのこと、従来の税理士としての職務に留まらず経営者自身で革新できることを目指した支援を続けています。日本経済をしっかりと支えられる強い基盤を持った中小企業への第一歩のお手伝いをします。

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