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コラム
若者から見た「ズレ」への共感について―現代日本の様々な矛盾点を考えてみる―Ⅷ
2017年9月27日
「成功体験」が「既得権益」と少し異なるのは、時代としては既に終わっているという点になります。
「既得権益」がいまだに存続しています。
しかしながら、ここで言っている「成功体験」の方は、高度経済成長時代からバブル崩壊までの数十年の間に終わっているのです。
とはいえ、その残像というか強烈な残り香のようなものの影響は極めて大きいと言わざるを得ません。
特に地方においては、先代にとり憑いた「成功体験」という魔物が、経営改革への道を阻む最大の要因だったといっても過言ではないでしょう。
「成功体験」によって、過去に一度保証された方針、手法、意識というものは、時代背景が変わっても、それを覆すのは至難の業なのです。
その最大の被害者は「後継者」であります。
事業承継時の際の先代と後継者の軋轢において「成功体験」という自信の上に乗っかった「既得権益」的な意識は、絶大な効力を発揮します。
若い後継者が「こんなやり方ではおかしいな?」と思っても「こっちのアイディアの方が斬新なんだが・・」と思っても、先代が「成功体験」という「既得権益」で否定にかかれば、それに抗することは難しいと言えましょう。
こちらには、まだ実績がないからです。
うまくいくのかいかないのか、やってみなければわからない、というハンディーを抱えている点で、後継者の方が不利な立場なのです。
つづく
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