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コラム
若者から見た「ズレ」への共感について―現代日本の様々な矛盾点を考えてみる―Ⅶ
2017年9月26日
古市氏のいう「おじさん」は、おそらく都会在住の彼の立場からすると、イメージとしては企業の役員や社員、官僚、公務員などを指していると推察されます。
都会にあっては、大手及び中堅企業等で働くサラリ-マンの数は圧倒的だからです。
かなり崩れてきたとはいえ、彼らは今でも、原則終身雇用に守られています。
彼らが構成する強固なヒエラルキーは、それを外から見る人間にとって、まさにゆるがない「おじさん」たちの世界にも見えるのです。
年齢的に言えば、中年から上の世代は、ほぼすべてそこに含まれるかも知れません。
一方、地方で暮らす私にとって、彼のいうところの「おじさん」と呼ばれる世界は、中小企業経営者、商売人、そこで働く人々、地域における様々な業界を構成する人たちというイメージになります。
年齢も、都会のそれよりは全体的にやや上に振れることになるのです。
そしてここで少し大胆な自説になりますが、地方のかつ中小企業経営者の場合、先述の「既得権益」は「成功体験」と読み替えてもいいかも知れない、ということです。
かつて中小企業経営者がつかんだ「成功体験」は、それはまるで「既得権益」と呼んでいいほど強固に彼らの意識の中に根付いているのです。
「既得権益」がいわゆるおいしいものだったとすれば、「成功体験」はそれに負けないくらい甘美なものだったに違いありません。
つづく
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