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コラム
「需要」と「欲望」について―消費の起爆剤が「欲望」ではなくなった今、改めてビジネスを考える―Ⅳ
2017年8月3日
しかし、日本人はバブルの狂乱を経て、ある意味消費に対して目が覚めました。
モノを追っかけることの馬鹿馬鹿しさ、空しさに多くの人が気付いたといえるでしょう。
確かに村上龍氏の言うように、単に物質的な「需要」を取り戻すというやり方で、再び日本人の消費マインドを喚起するのは難しいのかも知れないと私も思います。
そもそも、ブランド品を求めるマインドというのは、なにかの切迫した「需要」がその根底にある訳ではありません。
それは、「必要だから欲しい」というベーシックな「需要」に比べて、ワンステージ上位に位置するものであろうと思われるのです。
ブランド品が欲しいというマインドは、村上氏の言う「欲望と想像力」の結晶した形といえるのかも知れないのです。
ところが、昨今の若い人は、そうしたブランド品でさえ大して欲しがらなくなってきた、と聞きます。
そんな中、今さら根っこのところのベーシックな「需要」のレベルまで降りて行って、改めてそれを喚起するのは至難の業であろうと思います。
それは「おゆとり様」といわれる、まるでガツガツしたところのない、何ともゆったりとした若者たちの出現からも推察することができるのです。
物質的に相当豊かでなければああいう人種は生まれてこないのではないでしょうか。
つづく
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