Q:「子どもに接する時に注意したいことは?」<4>自分も相手も尊重する会話を「アイ・メッセージ」
子どもに接する時、気をつけたいことの2つ目は、「落ち着いて、近づいて、静かな声で」
なぜこの3つが必要かと言うと、その逆の接し方を想像してみればすぐにわかります。
つまり
「落ち着いて」の反対は「興奮して」
「近づいて」の反対は「遠いところから」
「静かな声で」の反対は「声を荒げて」
興奮して、遠いところから、声を荒げて怒鳴るという接し方で、果たして子どもは聞く耳を持つでしょうか?
確かに大声で遠くから怒鳴れば、子どもは怖いからおびえて言うことを聞くかもしれません。
しかしそれはただ「怖いから」。
それでは、子どもの心に響くような接し方ではないでしょう。
少なくとも思春期に入った子どもにのような接し方をしては、火に油を注ぐようなものです。
相手が興奮していればしているほど、こちらは冷静に、寄り添って、静かに語りかけることが必要でしょう。
ところがこれを実践するには、こちらのこころの平静さを保つ必要があります。
こちらが興奮したり、激昂していては出来ません。
感情的な関わりは子供に心の壁を作らせるだけです。
だれでも自分が脅かされるときは、自分を守ろうと身を固くするものですから。
お互い興奮し合って、火に油を注ぎ合う事だけは避けたいものです。