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岸井謙児

カウンセリング歴35年、経験と信頼のカウンセリングのプロ

岸井謙児(きしいけんじ) / 臨床心理士

カウンセリング・オフィス岸井

コラム

Q:「子どもに接する時に注意したいことは?」<6> 子どもの言ったことをまとめて返してあげる

2014年6月2日

テーマ:子どもとどう接すれば良いか

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

さて、色々と子どもに接する時のコツみたいなものをあげてきましたが、今日は会話のキャッチボールの最後に付け加えるポイントとして、「子どもの言ったことをまとめて返してあげる」ということについて。

子どもと話をしていて、会話のキャッチボールをする時には、
出来れば時々子どもの発言の内容をまとめてあげてみましょう。

例えば「あなたの学校の様子を興味があるんだけど、学校の教科の中で何が好き?」
と聞いたとしましょう。
その時子どもが「う~ん、そうだな、音楽と体育」と答えたら、「あ、そうなの」だけでなく
「あ、そうなの、音楽と体育が好きなの」と返してあげます。

そうすると自分が言った言葉をそのまま返されたから、当然子どもの次の答えとしては「そう」と言うことになりますよね。この「そう」とか「そうなの」とか「そうなんですよ」と言うような肯定的な返事が返ってくるようなキャッチボールをしましょう。

その次に「じゃぁ嫌いな科目は何なの?」と聞いて「算数と理科」と言われたら、「あ~そうなんだ、音楽と体育は好きだけど、算数と理科はきらいなんだ」と返す。そうすると、また子どもの答えは「そう、そう」となります。

こうやって「YES」の返事が変えってくるような対話のキャッチボールを繰り返していると、次第に二人の関係は肯定的な雰囲気になりますよ。

もうちょっと子どもの話が長くなっても、上手く要点だけをまとめて返してあげると「そうなの、そうなんです」と言うような返事が返ってくれば、バッチリ。

なんでもないことのようですけど、「そうなんです」の返事がもらえるようにするためには、なにより子どもの話をしかっり聞いていないとできません。

「ちがうよ、そうじゃくて・・・・」なんて言葉が2~3回も返ってきたら、いかに子どもであっても
「この人は私の話を聞いてないな~」と思うものです。

何気ない雑談のようでも、子どもからはそのぐらいシビアーな見方をされているということを覚えておいてください。

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