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岸井謙児

カウンセリング歴35年、経験と信頼のカウンセリングのプロ

岸井謙児(きしいけんじ) / 臨床心理士

カウンセリング・オフィス岸井

コラム

Q:「子どもに接する時に注意したいことは?」 <3> 「開かれた質問」「閉じた質問」  

2014年5月28日

テーマ:子どもとどう接すれば良いか

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

 

3回目は、相手の気持ちの聞き方について。
子供が今思っていることやなにかについての思っていることを聞いてみたい時
どういう風に話しかけていますか?

私の仕事はカウンセラーなので、どうしても相手のお方のお気持ちを伺うことになります。
その聞き方は、大人でも子供でも基本的には同じですね。

やはり自分の言葉で語ってもらいたいですよね。
そのためには、基本的に相手を尊重した聞き方をします。

その一つが「開かれた聞き方」
例えば、学校での様子について話を聞きたい時、「学校、楽しい?」と尋ねる聞き方と、「最近、学校どう?」という風に尋ねる聞き方があります。

あなたは普段どちらの聞き方を多くしているでしょうか?

最初の質問は答えるほうが「はい・いいえ」で答えられる質問で「閉じた質問」と言います。それに比べて後者は相手の具体的な会話を引き出す質問で、こういう聞き方を「開かれた質問」と言います。

どちらの聞き方のほうが、会話が弾んでいくでしょうか?
やはり後者の方が、話は弾んでいきますよね。

ぜひ子供さんと会話をするときは、「○○はどう思う?」とか「どういうところが△△なの?」というような聞き方で会話を広げてみてください。

そう聞かれることで、子供は自分の考えを自分で考えて言わなくてはならないし、その答えを聞いてもらうことで自分を大切に尊重してもらっている、という気持ちになります。

ただし、例外があります。
「発達障害」特に自閉症スペクトラム症の子供にはむしろ「閉じた質問」を多くして下さい。
彼らに「最近どう?」とか「これについてどう思う?」という質問をしても何が聞かれているのかわからずに困ってしまうかもしれません。
「今日学校で、楽しかったことあった?」「学校で困ったことあった?」から初めて「友達のこと?」「勉強のこと?」と聞きながら、具体的な話を聞いてあげて下さい。

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