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岸井謙児

カウンセリング歴35年、経験と信頼のカウンセリングのプロ

岸井謙児(きしいけんじ) / 臨床心理士

カウンセリング・オフィス岸井

コラム

Q:「家庭で親として心がけたいことは何でしょうか?」 <2> 「子どもをカウンセラーにしない」

2014年5月22日

テーマ:子どもとどう接すれば良いか

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

子どもに関わる時にしてはならないこと、<その2>です。

前回は例え父母の関係が気まずくなっても、引きずらないことが大切、人と人との関係はやり直すことができるんだということを身を持って伝えることが大切とお話ししました。

しかし大人同士の関係と言うのは、子どもの喧嘩よりも複雑でしこりを残しやすいものです。思ったように関係が修復できない時、どうすればよいでしょうか?

こういう時にしてはいけないことは「子どもをカウンセラーにしない」と言うことです。
誰かに自分の不満を聞いてもらいたい気持ちはわかりますが、それを子どもにさせてはいけません。

子どもはむしろ自分の話をお母さんやお父さんに聞いてもらいたいのです。ところが逆に父・母が自分の悩みを話し出すと、「お母さん(お父さん)がこんなにつらい思いをしているのだから、自分はこれ以上迷惑をかけてはいけない」と背伸びをしてしまうことがあります。

またそうでなくても大人の間の事情は子供にはなかなか実感としてわかりにくい。まして大好きな父母がいがみ合っている時、そのとばっちりで起こられたりする回数が増えたりしがちです。そんな時、子どもは良くわからないままに「父と母がケンカをするようになったのはきっと自分が悪い子だからに違いない」と自分で自分を納得させてしまうことがあるのです。

思春期・青年期で不登校や不適応を起こしている子ども達と話している時、言葉で家庭の問題を話してくれることはなくても、箱庭や絵を書いてもらうと多くの場合、両親の問題が表現されます。

それぐらい子どもは両親・家庭の問題に心を痛めています。
ですから子どもにとって家庭が安心基地であることはとても大切なことなのです。

では、どうしても両親の関係が修復できず別居や離婚に至った場合はどうすれば良いでしょうか?

この記事を書いたプロ

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岸井謙児(カウンセリング・オフィス岸井)

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