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岸井謙児

カウンセリング歴35年、経験と信頼のカウンセリングのプロ

岸井謙児(きしいけんじ) / 臨床心理士

カウンセリング・オフィス岸井

コラム

Q:「子どもに接する時に注意したいことは?」 <5> 「壊れたレコードのテクニック」  

2014年6月1日

テーマ:子どもとどう接すれば良いか

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

このことを研修会などで説明するたびに、「今の若い人は壊れたレコードって知りませんよね?」と言わなくてはいけないので、もうちょっと別の言い方はないものか、と思うのですが、なかなか思いつきませんね。

要するに「同じことを何度も何度も繰り返す」ということなのです。

それも普通に考えるような、指示に従わない子どもにいらだって何度も何度も言い聞かせる、というようなイメージではありません。

ただ、淡々と同じようなニュアンスで内容だけを繰り返します。

例えば、なかなか椅子に座らない子供に「はい、椅子に座ります」という言葉をある間隔を置いて繰り返します。子どもは最初他に興味のあるものがあって立ち上がっていますが、子供の様子に影響されずに、淡々と「椅子にすわるよ」。
しばらくして座る様子がなければ、近づいて冷静に静かな声で「椅子にすわるよ」。
また様子を見て、落ち着いて「椅子に座るよ」と言い続けます。

あるいは、勉強をなかなか始めたがらない子供に、「あと20分で宿題始めるよ」「あと15分で宿題はじめるよ」「あと10分で始める」「あと5分で始めるよ」などと予告を繰り返し伝え続けるというのも良いでしょう。

それでも始めなければ「はい、遊びはもうおしまい。勉強始めます」と再び冷静に静かな声で、しかし断固として繰り返します。

要は、子供に感情的に振り回されずに、相手が根負けするまで粘り強く伝え続ける、というテクニックです。こちらが感情的にならず、機械的(?)に繰り返すことがコツです。

小さいお子さんや、発達障害のお子さんには結構効果がある方法ですね。
「うるさいな」とか「わかってる」とか言われても本当に行動をとるまで、淡々と伝え続けましょう。


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