コラム
言葉だけでソロギターを教える人と学ぶ人
2016年3月6日 公開 / 2021年2月26日更新
私の所で7年間習い続けてくれた全盲の生徒Bさんという方がいました。
諸事情で昨年にやめてしまわれたのですが、すごくアクティブな方で自分でホームページを作ったり、ライブ活動(主に弾き語り)をしたり、CDを作ったり、そしてジョークがすごく好きでユニークな方でした。
Bさんは目が見えないため、私は言葉だけでソロギターのすべてを教えていました。
最初の頃は言葉だけでソロギターを教えるという事が出来るのか?という不安がありましたがその不安はすぐ吹き飛びました。
Bさんの上手くなろうという意志が強く、かなりスローペースではあるけれどだんだんと弾けるようになってきて私にとってもそれは自信につながりました。
もちろん楽譜は見えませんからすべて暗譜です。レッスンでは私が言葉で押さえるポジションと運指、右手の弾き方などをすべてを教えていました。それを録音して次回までに家で練習してくるというスタイルでした。
当然お互いに苦戦する部分もたくさんありました。ポジションが大幅に飛ぶフレーズや15f~19fあたりのハーモニクスフレーズなど。そんな時は2人で色々試行錯誤しながら攻略していく感じでした。
そして最終的にはソロギターのしらべ難易度Cの曲、押尾コータローさんの約束、岡崎倫典さんの曲なども弾けるようになっていました。これは本当にすごい事です。何年後かにまた習いたいとおっしゃってくれていたので嬉しい限りです。
この経験は私ににとってもすごく有意義な時間となりました。
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