使用期間を考えて作っているのか⑤~雨水の軒先での動き

鈴木敏広

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テーマ:建築物の時間

雨が降ると屋根に落ちた雨水は下へ、軒先に行き屋根から樋に落ちますが、全ての雨が樋に流れていくのではありません。下の絵のように雨は3つの動きをします。
A 樋に落ちる雨
B 樋に落ちた後はねて軒先に当たる雨(コラム「樋について⑤」参照)
C 軒先を伝ってから鼻隠しから垂れる雨
これはコラムコラム「雨漏り⑨」に書いた3つの雨と同じです。


使用期間④


上記の内、BとCは軒先の材料に当たります。ということは、二つの雨(樋をはねた雨Bと伝わる雨C)は軒先の材料を傷めるようになります。BとCの雨は降っている間かかります。大雨の時は量も増えます。日あたりは悪い場所ですから、雨が止んでもすぐに乾きません。

軒先に合板を使っていると小口から雨水が浸透し軒先が傷んでいきます。もちろん、鼻隠しは板金などを張ってあるためすぐに傷みません。10年、20年と掛けて徐々に合板の中へ中へと入っていきます。そして合板の接着層の間に入るのです。(コラム「合板の使われ方④」参照)。

水が入り剥がれてしまえば、軒先の合板の材料強度は落ちてしまいます。同様に鼻隠しも傷むと樋は鼻隠しに止めていますから樋も垂れたりします。但し、樋を垂木に打ち込んでいる場合は大丈夫と思われます。

次回は、『使用期間を考えて作っているのか⑥~ケラバも同じ』です。


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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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