結露②~昔の日本の家
最近の家は、軒無し、窓庇無しの家が多く雨が降れば必ず外壁が濡れるようになっています。②に書いた「放湿型結露」が起きる原因の一つは、雨水が外壁材のわずかな隙間、窓周りなどのシーリング材の隙間から入ることで材料が吸湿するためなら、軒を出し、窓庇を付けて雨水の影響を減らすことは、夏型結露対策になります。①に書いた雑誌にも軒を出して雨がかかる量を減らすことは「放湿型結露」防止になると書いてありました。
コラム「長期優良住宅のギモン⑨」にも書きましたが、軒や庇などの雨漏り対策は長期優良住宅の項目にはないためか、最近は軒0、庇なしの家が増えています。増える理由はない方が、費用がかからないからと思われます。建築物は平面でも立面でも凸凹していると、費用がかかるからです。
ただし、軒ゼロ、窓庇なしの住宅で長期間雨が漏らないようにするには、屋根と壁の取り合いなどに防水に関する知識と技術が必要です。その費用は、少なくないと思います。
雨が世界平均2倍も降る国(コラム「雨漏り⑥」参照)なのですから、結露のもとになる雨の影響を減らすことは断熱工事よりも優先しないといけないと思います。まず雨掛りを減らし材料が濡れにくいようにし、雨水の侵入を減らすことが夏型結露防止の第一歩と思います。
近年、建築の防水技術や材料は進みました。だから軒0の家でも雨漏りしないのですが、高気密高断熱住宅では、密閉されているためかわずかな雨漏りも夏型結露の原因になるようです。軒を出し、大きな窓には庇をつけて雨の影響を減らすことを見直すべきだと思います。
次回は、『減った玄関庇と増えたオーバーハング①~減った玄関庇』です。
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