結露⑫~逆転結露と内部結露が起きるわけ
コラム「省エネ基準検討しなくてよいのか①」に書いたように高気密高断熱住宅は今まで日本住宅史上になかったのですから、高気密高断熱住宅にすれば結露しないとか、家の寿命が長くなるとか、住む人が健康になるとかは誰でも分からないのです。
それをコラム「住宅の健康①」のA氏や⑤の本の作者のように外国の基準に比べて、サッシの性能が低い、断熱の基準が最低レベル、断熱性能が低いから冬に寒さで亡くなる人が多いとか、住宅の寿命が短いことまで高気密高断熱でないためという理由はやめてもらいたいと思います。
他国と基準や性能を比べるのなら、日本と同じ環境の国と比べてもらいたい。日本のように夏は高温多湿、冬は低温少湿、雨が年間1700㎜ほど降り、台風が時々来る、しかも震度6以上の地震の20%は日本の近辺で起きる、このような条件の国と比べてほしい。すぐにドイツを例にする人がいますが、コラム「住宅の健康⑤」のクリモグラフを見れば、日本と全く違うことはわかるはずです。それに、ドイツには台風も来ないし、大きな地震もありません。
今までコラム「冬向きの家⑬」、コラム「夏型結露⑰」、コラム「住宅の健康⑫」などに日本の気候に合った方法をと書いてきました。日本のように四季があり、夏は暑く台風が来て、冬は寒くて雪が積もる、春と秋は過ごしやすい環境に適した断熱工法でないとダメだと思います。
コラム「結露⑮」とコラム「結露⑯」、に書いたように結露を防ぐ方法は2つしかありません。水蒸気を入れないようにするか、空気を動かすかです。私が採用しているWB工法のような換気口を開閉して調節することで夏にも冬にも対処するような工法はもっと評価されるべきと思います。
次回は、『増える夏型結露⑧~軒、庇など日本の家づくりをするべき』です。
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