結露⑫~逆転結露と内部結露が起きるわけ
夏型結露が増えた理由を、近年の夏の暑さが異常だからという理由にする方がいるようです。確かに温度が上がれば含むことができる水蒸気の量も増えますから、より結露しやすくはなります。でも、そもそも夏型結露など起きないと考えて冬の結露対策しか考えていない工事方法なので、夏型結露が起きることは当たり前と思います。
また、夏型結露が増えた理由は冒頭の夏が暑くなったと同時にエアコンの使用が増えたからともいえます。エアコンの使用が増えれば外気と内気の温度と湿度の差が大きくなるからです。大切なのはそこで結露しないようにすることです。
また、結露してもどの程度の結露で済むのか、事例のようにシミが出るまでになるのか、それとも夏の一時期に発生してもその後、乾いてしまって問題がない程度なのか、どうなるかは工事方法と建っている場所の気象条件、生活の仕方次第と思います。それを考えることが大事だと思います。
今考えると2019年に書いたコラム「夏型結露⑯」に書いた雑誌の記事は、それよりも10年前、2009年の記事で今から17年も前の記事でした。この頃の方が高気密高断熱による夏型結露の心配をする記事が多かったように思います。最近は、⑤の本の著者のように高気密高断熱にすれば全てがうまくいくような記事や本ばかりです。
次回は、『増える夏型結露⑦~他の国は関係ない日本に合った断熱工事を』です。
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