結露⑥~水蒸気は力がある
定期購読している雑誌の2025-8-25号の特集が「夏型結露にご用心」で、内容は夏型結露が増えているという記事でした。
私はコラム「省エネ基準検証しなくていいのか①」に国が勧めている高気密高断熱住宅が日本住宅史上の大転換なのに日本の気候にあっているのか確かめなくていいのかと書きました。
その理由は夏の対策を優先し風通しの良い住宅を建ててきた我が国で、歴史上作ってこなかった高気密高断熱住宅が日本の気候に合っているのか誰も分からないからです。
コラム「住宅の健康」では(コラム「住宅の健康」に)出てくるA氏は本に「昔は人が寒さに凍え、夏は汗をかいていた。今では人の代わりに家が寒さに凍え、夏に汗をかいてくれます。」と書いてあり、それに対し「では、そのとき住宅はどうなるのか」について書きました。
A氏の本では高気密高断熱住宅にすれば、健康に生活できる、日本の住宅の寿命が長くなることなど住宅が抱える問題が全て解決するといった内容についてはビックリしました。日本には100年以上の住宅が残っていて、全て風通しの良い木造住宅だからです。
高気密高断熱住宅は冬向きの住宅です。冬の結露は減るだろうが夏型結露は増えるのではと思い、コラム「結露⑭」にこれから内部結露との戦いと書きました(内部結露とは目に見える表面結露に対して普段目に見えない場所(壁の中、床下など)で起きる結露のことで、夏型結露又は逆転結露と同じです)。このコラムは2015年に書いたコラムですからもう10年前です。その頃から心配していたのですが、ついに「夏型結露」が雑誌の特集になるようになりました。
日本では結露は冬に起きることでしたが、高気密高断熱住宅では結露は夏に起きることになり、その結露も内部結露という目に見えない場所で起きるため発見が遅れる結露です(コラム「結露⑪」参照)。
次回は、『増える夏型結露②~雑誌の記事からその2』です。
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