リフォームは工事中が大事⑧~壁を撤去したら近くに壁を
耐震診断している私から考えると、丸裸にすれば筋交いや壁の有無と状態、シロアリの害や雨漏りの跡、構造材などの傷みも全て確認できます。正確な診断が出来るのです。
私たちが普段行う耐震診断では仕上げ材を全てめくるわけにはいけませんから、図面や目視で判断して計算しています。筋交いや耐力壁は「たぶん図面の通りにある」と判断して計算しています。
TV番組のように全て丸裸にすれば、診断も正確に出来るため補強計画もちゃんとできます。基礎の状態が分かるのでクラックが大きい場所などあれば基礎も補強出来ます。雨漏りや傷んだ材の修理も含め構造体の補強、新たな耐力壁を入れることもできます。
あの番組が、当初から「耐震補強はすること」として番組を作っていたら観る人は「耐震補強は必要なんだ」と意識され大きなリフォームの時は補強をした方がいいと世間に広まることとなったでしょう。そんな番組なら、国や建築関係の団体から表彰されてもいいと私は思います。
でもあの番組では名前の通りに工事前と工事後がこんなに変わった、暗い家が明るくなった、不便な水回りが快適になったといった、しゃれたデザインでこんなに変わった、また、ちょっと変わった仕掛けなど、工事後に如何に見た目が良くなったかを披露する番組となっています。
次回は、『リフォームは過程が大事⑥~営業A氏との会話その4~災害を減らすために』です。
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