リフォームは過程が大事④~営業A氏との会話その3~細長いと割増

鈴木敏広

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テーマ:リフォーム

私「それに耐震診断では短辺の長さに対して長辺の長さが2倍を超える場合[必要壁量の割り増し]をしないといけません。それだけ、細長いという形だけで不利なのです。」
A氏「ではあの番組の家は普通の家よりも弱いということですか。」

私「コマーシャルをあまり覚えていませんが2倍は超えていたと思いますから、普通よりも弱いですね。耐震診断の時に、細長い家は同じ面積の正方形に近い家よりも耐力壁が多く必要なのです。」

ここで紙に下のような簡単な絵をかいて説明しました。下の絵のAは正方形に近い四角形、Bは短辺と長辺の比が1対2を越える四角形です。
リフォームは工事中④

続けて
私「60年も経っていると1965年ごろ建てた家ですから、量も足らないし配置も悪く現在の規準は満たしていないと思われます。ブロックに分けて補強した方がいいでしょうね。」

A氏「放送前に聞いていたら短辺に壁を入れるか気をつけてみたのですが…。補強のチャンスだったのですね。」
私「ええ、わたしはコラムにも書きましたが、リフォーム時に耐震補強するのは絶好の機会なのです。それも骨組みだけにしたら全面リフォームできます。」


コラム「リフォームと耐震補強①」で書いたようにリフォーム時に耐震補強すると解体工事や仕上げ工事などの工事が重複工事となり、重なった分費用が安くなる、また、昭和56(19821年)年5月末以前の住宅は補助金が出るのでさらに費用が軽減されること(コラム「リフォームと耐震補強④」参照)を書きました。安価に補強できるチャンスだったのです。

次回は、『リフォームは工事中が大事⑤~必ず耐震補強すればいい番組だった』です。


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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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