最近の窓について③~通風量
コラム「熊本地震で分かったこと⑨」に直下率のことを書きました。二階建ての住宅で二階の柱の下に一階の柱、二階の壁の下に一階の壁がどれだけ存在するかを%で表した計算のことです。
柱で60%、壁で60%、耐力壁で50%以上あるほど地震などの災害に強くなります。その理由は上記のコラム「熊本地震から分かったこと⑨」に詳しく書きましたが、直下率が高いと地震などで掛かる力が二階の壁→一階の壁→基礎へと伝わり、建物全体でバランス良く掛かる力を受けることができるため被害が少なくなるのです。
これはすでにデータが出ていて上記の%以上になるほど被害が少ないことが分かっています。
玄関を角に外壁よりもへこんで作れば、力がかかる大事な出隅に2階の壁の下に1階の壁がないため壁の直下率は低くなり、災害に弱くなると考えられます。
今年の4月の基準法改正がありましたが、改正の中に直下率は計算はありませんでした。
次回は、『減った玄関庇と増えたオーバーハング⑥~オーバーハング』です。
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