省エネ基準の改正について⑦~ライフサイクルアセスメントという評価方法
日本に100年以上使われた住宅はたくさんあります。数世代に渡って使用するためには、少なくとも今まで日本で長期使用された住宅の良いところは採用しないといけないのではないかと思います。
私には軒なし、庇なし、結露対策を考えていない住宅が長期間使用できるとは思えません。日本で長期間使用された住宅は、軒や庇で雨漏りしにくくし、土壁、畳、無垢材、紙など調湿できる材料と大きな開口部で風通しを良くして結露しにくくしたた住宅だからです。コラム「住宅の健康⑪」
に書いたように日本で残っているのは風通しの良い家しか残っていないのです。
⑨と⑩にも書きましたが、夏の高温多湿と冬の低温少湿な日本の気候に合っている(対処できる)つくり方でないと長期使用は無理だと私は思います。コラム「高断熱より結露対策①」
に書いた事例のような住宅は、あちこちで見ます。本来「結露対策をして高断熱にする」べきで現在のように省エネ=高断熱で進めてはいけないと思います。優先順位が逆なのです。
そして、この制度の問題は⑬にも書きましたが性能を限定していることです。高気密高断熱住宅は風通しを悪くしたことでより結露しやすくなっている住宅なのに『調湿性能』が入らないなんて、日本の長期使用された住宅の良いところは考えていない証拠です。
「長期優良住宅制度」のギモン2では「長期優良住宅制度」のギモン1書いた「直せること」については書きませんでしたが、⑦の構造材にお金をかけるなどは直すことを考えたら必要なことです。長期使用するために大事なことを考えるべきです。
次回は、『耐震診断について①~耐震診断のはじまり』です。
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