省エネ基準の改正について⑧~日本にある資源を使わないなんて
この制度の最もおかしなことは、今生きている人が建てて使用して数世代後にどうなっていても責任を取らないことです。
「長期優良住宅の項目を満たせば、数世代に渡って使用できる」本当にこの通りなら数十年後に残っている住宅は「長期優良住宅」ばかりになるはずです。そうなっていなかったら、だれが責任を持つのでしょうか。
私は、ここまで書いたように
「耐久性を維持する=傷みにくいこと」
を満たしていない住宅が長期使用できるとは考えていません。雨漏りと内部結露が極力起きないように考えていない住宅では無理と思っています。
残念ながら、私は長期優良住宅の項目を満たした住宅が数十年後にたくさん残っている状況を見ることはできません。寿命が来てしまいます。
でも、私だけではありません。今、長期優良住宅を建てている人もかなり若い人でない限り見ることはできません。ましてこの制度を作った人、「性能表示」からを名前を変えた人も無理だと思います。
④で業者が長期間維持することは無理と書きました。そして未来のことを保証することはできないとも書きました。長期優良住宅が内部結露などで傷み、使用できなくなったらだれが責任を取るのでしょうか。日本で数世代に渡って使える家は、結露を防ぎ、軒や庇で雨漏りを防いだ風通しの良い家しか実績がないことを考えるべきだと思います。
次回は、『「長期優良住宅制度」のギモン2⑭~まとめ』です。
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