長期優良住宅制度」のギモン⑥~傷みにくい、劣化しないような作り方2
③にも書きましたが日本の住宅は雨の多い日本、夏の高温多湿な外気、冬は室内が暖房で高温多湿な空気、このような環境に対処しなければなりません。雨漏りと内部結露対策のない住宅などもってのほかです。長期間使用するとは耐久性を維持すること、すなわち傷みにくい作り方をすること、傷まなければ耐久性は維持できることになります。
最近は庇や軒を省エネのための日射の調整で考えていることが多いようですが、軒や窓庇が雨漏りの防止になることはあまり言われないようです。軒がない、窓庇がない、雨が降れば外壁は濡れ放題では、新築当初は雨が漏らないと思いますが、外壁は劣化するのです。劣化すれば雨が漏ります。
実際、外部の材料は太陽や雨で少しずつでも変形していきます。たとえば、横張サイディングは下の材料に上の材料を乗せていきます。固定は胴縁を介して柱などの構造体に止めても、上の材料が下の材料に乗っていることで下の材料にいくらかでも負担をかけます。何十年もすると下の材料はその重さでクラックや変形していきます。軒も庇もない家はそのわずかに変形したところから雨が入ることになります。
そのようなことを遅らせるために軒や庇は必要なのです。軒や庇で雨や太陽の影響を減らすことは外装材の寿命を延ばすことこになり、長期間使用できる住宅となるのです。
次回は、『「長期優良住宅制度」のギモン2⑩~環境を考えた住宅でないと2』です。
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