省エネ基準の改正について⑥~ビルがいいなら住宅でもいいはず
前回書いた私が考える構造材にお金をかけるとは、在来工法では柱や梁などの構造部材の大きさをギリギリしないことです。もちろん耐力壁をたくさん配置することも大事ですが、在来工法なら耐力壁の補強はできます。しかし、梁などを後から大きくするなど大変なことです。在来工法は骨組み材さえしっかりしておけば、後から何とかなるのです。
住宅が長期使用すれば住む人数も住む人も変わり、住宅のリフォームを考えることもあるでしょう。ギリギリの構造材で新築していては後から何もできないことになります。パソコンが進み計算で判断できる時代です。だからこそ構造材に余裕をもってつくることはできると思います。工事は計算できるからギリギリで作るのは間違っていると思います。
また、築何十年経ってリフォームした時に、雨漏れや内部結露などで構造体が傷んでいた場合も構造材に余裕があれば大きな問題になりません。少しぐらい傷んでいても大丈夫です。何十年後かにリフォームするときに構造材の大きさが大丈夫か心配なときもオープン工法なら一般に売られているソフトなどを使えば、大丈夫か判断できます。
住宅を長期使用する時代にクローズド工法の業者は、将来のことを考えてどのようなリフォームが可能だと計画しているのか説明すべきだと思います。
次回は、『「長期優良住宅制度」のギモン2⑨~環境に合った住宅でないと』です。
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